今回は「浮き指のこと」。
以前、新聞の記事で気になった言葉です。
足の指で地面を押さえられない子どもが増えているという話でした。足の指の付け根やかかとだけに体重をかけて、指までは行かない、結果、指が浮きぎみになって、その状態を「浮き指」と呼ぶのだと……。
足の裏の力のかかりぐあいを色で示した写真も記事には載っていました。ネットで検索しても出てくるので、それを見るとわかりやすいと思います。
昔に比べて、裸足で歩く(=足の裏でじかに力を入れる)機会が減ったせいではないかと記事には書かれていました。ある程度、仕方がない気はします。
さて、そこでやっぱり、なわとびではどうかと考えたわけです。
主にジャンプの部分ですよね。浮き指ぎみなら、
・足の裏の力の入りぐあいが弱くて、ジャンプも弱まるんじゃないか?
・足で体を支えられずに、バランスも弱まるんじゃないか?
・バランスが崩れた体では、回す力も弱まるんじゃないか?
などなど、足から手まで、なんでも弱まるんじゃないかと思えてしまいます。
こう思うのも、自分の体が右に片寄りがちで、跳ぶときに左足の裏が踏み込みきれていなかったり、左手に力が入っていなかったり……といったバランスの悪さをずっと感じてきたからです。
浮き指の話を読んだときに、そんな感覚を「思い出し」ました。
実は、「浮き指 縄跳び」で検索すると、それなりにページが出てきます。
跳ぶ、着地する、といった動作で足の指を使うため、指の何本かが浮いているとバランスが悪い ―― 上で書いたようなことが、やっぱり書かれています。今僕が書いていることも含めて、専門家が見たときにどこまで正しいのかわかりませんが、一般的に浮き指とはそうやって理解されているみたいです。
実際跳んでみると、どこまで足の指をつかっているのかと思うんですが、少なくとも僕の場合は、左足のほうが踏み込みぐあいが軽くて右に寄ります。浮き指と違って体の傾きが原因とはいえ、均等に力が加わらないとこんな感じになるのかもしれません。
極端な話、足の指が10本、全部浮いていれば後ろに傾きやすいわけで、いわゆる「くの字」とびの原因の1つは、浮き指かもしれない、という推測もできます。もちろん、くの字になるのは、跳ぶよりも「足を上げる」のに力を入れすぎた結果が大半だとは思いますが……。
こんなふうに、浮き指かもしれない、と考えるとわかりやすい場面もありますが、一歩踏み込むと相手に身体的な問題を突きつけてしまうわけで、そのへんは慎重さが求められると思います。
足の裏のバランスが取れているかを確認することのほうが大切でしょう。
これなら浮き指かどうかにかかわらず、必要なところだけ考えられます。僕も、いろんな場面で思い出しますが、けっこう足の指には力がかかっていません……。体の片寄りとは別に、かかと側に体重をかけてしまっているようにも思えます。考えてみれば、なわとびだって、着地は後ろのめりになりがちですね。
ランニングしているときには、足の指で地面を押さえるような走りを試してみたりしてますが、科学的に正しいかはわかりません。
実際に跳躍・着地するときの足の裏の力のかかりぐあいを計測できればおもしろいでしょうね。なわとびを科学的に「見える化」する実践はいろいろありますが、こういう研究はされているのでしょうか。
一見冗談ぽいですが、僕はここを改善して両足踏み切りに気をつけたら、TJ4重の成功率が上がりました。バランスが修正されて、滞空時間を伸ばせたのかもしれません。