とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

441 時間差地獄

今回は「タイミングのこと」。

前回に続いて、このメモなんだったっけつながりでもう1つ。

「時間差地獄」。これ、元ネタはあるんですよ。マンガ『テニスの王子様』で、立海大付属中の丸井ブン太が使った妙技です。空振りしたと思ったら、背中側からラケットを回して背面ボレーに近い形でリターンしてしまう技です。

そんなことができるなら、相手にしてみれば、普通に返してくるのか、時間差で返してくるのかが読めなくて、混乱させられるでしょう。(そんな強いリターンができるのかはわかりませんが)

……と、わざわざ解説した理由は最後のほうで。


さて、これをブログ用のメモに取ってありました。

例によって、これをキーワードに、どんな話を書こうとしていたのか。これはまだ覚えています。左右の手のタイミングのことでした。

これまた例によって、僕は右が主になりすぎて左がおろそかになることが多いです。たとえば、力が入りすぎて体が右に傾くとか、ASで左手の入りが弱いとか……。だいたいそれでバランスを崩したり、縄がそれたりが起こるので、ちょうどいいバランスはどこかと探します。

こういうのって、力の入れかげんの他に、右手が先に動きすぎている状態とも言えます。ところが、なかなか合わないんですよね。「左手を待とう」とすると今度は右手の勢いが弱まって別の形でうまくいかないとか、問題の拡大。

力かげんの問題と割り切って、とにかく「左手を強める、右手はそこについていける」みたいにすると、サイドスイングとか、この前書いたEBとか、勢いも強まって、いつのまにか左右のタイミングも合ってきた気はします。

最近だと、その先にあるのは、手の問題ではなくて、縄の先がバランスを取れているかを基準にして合わせていくのかなと、なんとなく感じています。

ジャンプするタイミングと回しはじめるタイミングのように、また別の時間差問題もあるので、このタイミングの取れなさにハマると、もはや地獄だな …… なんて考えたら、そういえばテニプリにそんな技があったっけ、とブログメモに残したのでした。


話を戻して「時間差地獄」。

これ、個人的にはけっこう好きな技なんですよね……。意表のつきかたがかっこいいし、「じ」で韻を踏ませたネーミングも好き。『新テニ』になってから今でもずーっと読んでるんですが、使われたのは1回きりで残念です。人の領域を超えた技も多いテニプリの中では、現実味もありますしね。

なわとびでこれをやるなら、リリースからのキャッチ失敗、と見せかけての背面キャッチでしょうか。

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なぜできると思った……。

実際やってみると、背面キャッチに回り込むだけの時間がないうえに、ねじった体で肉離れを起こす危険大、です。想像した段階では、イメージの中の自分が時間差なんて関係ないとばかりにすごい動きをしているってことですね。

でも、時間差は想像の中ではうめられるということでもあります。上で時間差にハマると苦しいと書きました。想像・エアなわとびで、理想でいいから突破口を見いだすのが、時間差地獄を抜け出す1つの手立てなのかもしれません。