とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

452 回しきれない理由は何か?

今回は「回し方のこと」。

前回、思いついて「おっ」と思った話がありました。

縄がふにゃる原因には、「回している途中でジャンプに意識が行ってしまって、そのぶん、回すのが不十分になる」状態があると思います。

          ―― 451 縄をふにゃらせない

これ、自分なりに新発見でした。書きながら気づいて、初めて納得できた気がします。たぶん、「跳ぶのが早すぎる」とか、「手と足が合ってない」とか、そういう指摘の大もとには、こういう状態があるのでしょう。

体の動きを表層とするなら、意識が散っている状態は内面の話。体の動きを見ているだけでは、届かない・足りない部分を見つけたような気がしたのです。


これ、「跳べても今度は回しきれない」状態でも同じです。

冬休み前の1週間、学校で子どもが跳ぶのを見る中で、タイミングが合わない子は跳ぶのが早すぎるパターンが多いことに気づきました。なので、「縄が回ってくるのを待って跳んでみよう」と声をかけたら、けっこう跳ぶタイミングが合ってきました。

ところがです。跳べたはいいけど次の縄が回ってきません。回ってくる縄を跳びこすことに意識が行って、回す力が落ちているのです。ここでも、意識という内面の話が、体の動きに現れているわけですね。

なんだ逆戻りじゃないかと思えそうですが、実は前進しています。合わなかったタイミングを合わせるところまでは、進んでいるのです。


となると、今度は跳びこすときに縄がふにゃらないアドバイス

理想は回ってくるときも、跳びこすときも、そのあとも、回し続けていれば縄は弱まりません。でも、そこまでいきなり求めるのは早すぎます。まずは、「跳びこしても縄が止まらないようにしよう」くらいで十分かと思います。

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こんなふうに、考える余裕を持てると、手と足の動きもつながるのかなと思いました。

跳びこすときだけ縄の流れが一度止まるような形になって、縄の勢いがそこで分断されますが、もう一度回し始められるのは大きいです。

「これなら連続でいけそうだねー」なんて言うと、スイッチが入る子もいますね。それまで、うまく連続でつながらなかったのが、できそうになってるんです。やる気が出ないわけがありません。


このへん、どんな技でも似た部分が見えてきます。

連続2重とびなんかは、挑戦したてのころはひたすら「回す」力を入れまくるイメージです。だからこそ「跳ぶ」タイミングがとれません。なんとかジャンプに意識を向けても、今度は回すのが追いつかない …… と動きがバラバラになります。

「2重とびのあとで前とび」が効果的だと、よく言われています。2重とびのあとで回ってくる縄に、タイミングを合わせないといけない動きです。ここには、縄を回すのに必死だった意識を冷静にさせる効果もあるのかもしれません。

自分なんかも、やっぱり、回す力と跳ぶ力を一体化させるのが苦手です。

でも、今回の話を書きながらSCCC系8連に挑戦してみたら、8回のジャンプを落とさないように気にかけたおかげか、初めてしゃがみこみなしで回しきれました。

回しきれない理由は技術的な部分が大きいと思いますが、意識がどんなふうに途切れているのか、それをどうつなげるか考えてみると、良くなるのかなと思いました。