今回は「ジャンプのこと」。
ああ、この瞬間がジャンプをじゃましてるのか……。
後ろ3重とびの練習をしているときに、不意に、「ジャンプが阻害されている瞬間」に気づきました。足が支えているから跳べないのです。
これまで、回す力を入れる(力む)と跳び上がる力を抑えてしまうとか、力の入れどころ(意識)がバラバラになってジャンプに集中できていないとか、いろいろ書いてきましたが、よりはっきりと気づきました。
回す力を足で支えているからです。
縄を回すとき、足の支えに助けられている話もいくつか書いてきました。
リリースで縄がブレないように支えているのは実は足であるとか、サイドスイングは跳ばずに体を足で支えながら確認してみるといいとか、だいたい、足の支えの良さをクローズアップするような話でした。
でも、いざ跳ぶときになると、今度はその支えから卒業しなければいけません。
これは当たり前の話で、跳ぶために地面を蹴る力と、支えるために地面を踏みしめる力は、真逆なのです。地面を踏みしめていたら、跳ぶ力が弱くなってしまいます。
特に、多回旋みたいに強く回すときとか、ジャンプリリースで縄を空中に放るときとか、体を支えるために、思わず足に力を込めるとき。この時点で、「足が地面に残る」ような動きをしてしまったら、跳べなくなるということです。
まずはジャンプを作ることで高く跳べる。滞空時間を作れる。
こういうことは何度も書いてきましたし、一見、目標は見えたつもりでいました。実際、うまくいくことは増えていたのですが、ときおり、「あれ、ちゃんとジャンプを意識したはずなのに……」状態になることもありました。
おそらく、回すことに意識が残っていて、足の支えも地面に残ってしまっていたのでしょう。回すことを完全に忘れろとは言いませんが、わざと、ジャンプしてから技に入る形を取ってみると、跳び上がっている感覚が違うものに見えてきます。
思ったように絵にならないのですが、呪縛や拘束から解き放たれたような感覚でした。
もう1つ付け加えるなら、「両足で」を意識することでしょう。
自分が、力の入れ方や体の傾きが右寄りになるクセがあるから思うことです。TJみたいに空中で片足を上げる技を、跳び上がりの時点で上げてしまうと、片足ジャンプに近い力しか出せません。ましてや、サイドスイングする動きのバランスを支えるために、足が地面に残っていたら……。
昔、218 TJは跳んでからトード という話を書きました。3年も前の話ですが、書いていることは似ていますね。自分で書いた話なのに、ようやく最近になってわかってきた気がします……。
足で支えながら回し方を覚えて、そこで「跳び」立つ準備ができる、といったところでしょうか。覚えた回し方は、足の支えを踏み切って、空中に跳びだしてから発揮されるのでしょう。