とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

464 頭の上を越えるまで回す

今回は「回し方のこと」。

「頭の上で縄が張る」といいのではないか?

縄を引くのを防ぐ話を続けて書いてきて、そこに気を配りながら練習しているうちにポイントらしきものが見えました。前回までに、

・体の前で縄をとらえられないと、腕を引いて縄も引っぱられて、足に当たる。
・体の後ろから前を意識して回すと、体の前で縄をとらえやすい。

こんなことを書きました。

ところが、当の自分が、3重あや ―― 特にC(交差)で始まる技で引っかかりまくりました。3重あやに入る前に、予備跳躍で後ろから前の縄の流れができていたはずなのに、いざ跳ぶと最初の交差が当たる。引っかかった姿勢を確認すると、なんとあれだけ書いたくせに腕を引いている……。


まだ縄がゆるい。

後ろから前の縄の動きは、意識してよくなっていました。ただ、頭の上あたりから前に送れていません。461で書いた「縄を押す」ができていないのです。だから、3重あやの最初の交差に入ろうとしても縄をとらえきれず、腕を引いてでも回そうとしてしまうのです。

つまり、さらに意識すべきは「頭の上」

ここを越えて、縄が前に回るところまで完成させないと、縄の軌道は足の下まで届かないのです。頭の上を越えて体の前。そこまで意識したところで、一気に縄をとらえやすくなりました。

f:id:tobimaru-jdr:20200221220907j:plain
体の後ろから前と一言で言うのは簡単ですが、あいまいです。「頭の上」を1つのポイントにすると、基準・目安が生まれて、わかりやすさにもつながります。回す技術にブレーキをかけてしまう迷いを1つでもなくす、ということですね。


交差だけでなく、EBやリリースでも同じことを感じました。

EBはずっと苦手で、やはりこれも回せないから腕(EBなら前にある手)を深く入れてしまう → 縄が引かれて足に当たる、のミスを何度となく繰り返してきました。

436 EBは背中を先に で、多少EBの回し方がよくなってきています。そこに加えて、EBも、頭の上を越えるところまで縄を意識することで、前の手を深く入れずに回せるように思えます。

リリースも、やはり回せずに、体をねじるくらい腕が入る回し方を長く続けてきました。

376 橋と渦 で書いたことと通じるのですが、リリースも、橋のように ∩ の形を作る前に縄を回してしまうとうまく回りません。渦のようにぐるぐる回ってグリップをキャッチしづらくなります。

これも、 ∩ の頂点を頭の上と考えるなら、まずは ∩ の形を作ることが、縄をとらえやすくなるヒントといえるのではないでしょうか。


腕を引くと良くない、からいろいろと話をつなぎました。

縄をとらえよう
→ 後ろから回ってくる縄にも気を配ろう
→ 頭の上を越すところまでが大切

もし理にかなったポイントだとしたら、いろんな技にいかせる視点だと思います。具体例というより、広い目で見たときの基本と言えるんじゃないかな …… と。

まずは自分で、自信を持てる技術か、実践していこうと思います。