とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

474 しゃべれどもしゃべれども

今回は「しゃべりのこと」。

音声入力でブログを「書く」ことに挑戦したことがあります。

うまくできませんでした。音声認識などの機能の問題ではなく、単純に、言葉が続きませんでした。

普段、こうやって書いているときもそうなのですが、書く前にはイメージがあるのに、実際に書いて言葉が並んでくると、イメージがどんどん消えていくのです。続くはずだった言葉は、イメージと一緒に消えていって、そこで言葉が止まってしまうことが多いです。

指導にも通じるものがあるな、と思いました。


跳び方を教えていると、説明しきれない瞬間があります。

あるとき、他のかたがブログで書かれていた、2重とびは足の前で回す力を入れるといい話を出そうとしました。でも、それより先に跳びあがってしまうと、教えようとしている足の前というタイミングがそもそもなくなってしまうからまずタイミングを …… と思ったら、さらにそもそも、回す力が弱かったら2重とびの挑戦も早すぎるのではないかと気づき――。

これは、冬に3年生の先生が体育の時間に呼んでくれたときに、自分の頭の中でアドバイスが駆け巡ったシーンです。実際に考えていた時間は3秒くらいで、考えるポーズをとっていれば場を持たせられた光景だったのですが、それでも一瞬あせりました。

自分の中で、考えがまとまっていなかったから起こったことだと思います。

最初にあったのは、あくまでも「2重とびは足の前で……」のアドバイス。もし適当にしゃべりだしていたら、重ねて浮かんだ「タイミング」とか「回す力」とかに気を取られて、頭から飛んでいたかもしれません。

結局、「レベル1から順番に話します」と、いかにもわかっているようなアドリブをかまして、できる段階に合わせて上の3つを説明したのですが、内幕を見れば綱渡りもいいところでした。


まとまっていないから言葉が出ない。続かない。

その状態って、緊張が高まります。沈黙した時点で、指導で子どもたちの目線が一気に集中し、音声入力なら入力待ちのアイコンがじっと表示されています。

なんとかしたいなら、なんとかできるだけの言葉の組み立てを考えておかないといけません。逆に考えれば、自分が指導で言葉を出せるかどうか、音声入力をしてみると目に見えてわかる、と言えます。

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あらかじめミスが想定できて、本番の前に自分にフィードバックできる感じでしょうか。

ブログを書くときも、みんなの前で語りかけるようなイメージで言葉をつないでいくと、適度な緊張感(一発勝負に近い真剣さ)を持ちながら書いていける感じがします。