とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

496 天翔ける龍のかすかな閃き(2)

今回も「左右リリースのこと」。

左右リリースができたときに気づいたこと、2つめです。

・左右リリースでも「グリップの向きと回る縄が垂直」はいかせる
・縄の反転より先に方向転換に入る ← 今回ここ

前回は、縄が左右に動くのに合わせて、グリップは基本的に前方を向く話でした。グリップと縄が垂直を作ることで、縄の動きが自然になるのではないかと思います。

今回は、その縄の動き。リリースした縄(グリップ)を、端から反転させて逆サイドに持っていくときに、どういうタイミングをとったらいいかという話です。


縄の反転より早いタイミングで、方向転換に入るのがいいと感じました。

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方向転換する力を利用して、グリップを反転させている感じ …… でしょうか。

グリップが端まで行ったら引っぱるのではなく、グリップが端まで行く前に、縄を逆サイドに動かす(方向転換する)とうまくいきました。方向転換することで、引っぱる力も発生します。その力が、ちょうど端まで届こうとしていたグリップを縄ごと引っぱって、反転させるわけです。

左右リリースをマネしようとすると、どうしても「端まで行ったグリップを引っぱる」のが必要な動作に思えます。これができる・できないには、たぶん個人差があって、僕はできない側でした。引っぱってからの力がうまく合わなかったのです。

どういうことかというと、引っぱったグリップの動きが速すぎて、逆サイドに移る縄の軌道に合わせられませんでした

縄の軌道は、イメージ的には「∞」の字を描くように動かします。これは、左右に走るグリップが縄に合わせて動かないとできない話です。グリップが端まで行ってから引っぱる場合、まだ、縄の方向転換は行われていません。だから、グリップを引っぱって、さあ次は方向転換を、と思っているうちに、反転させたグリップがそれを「追いこしてしまう」のです。

それではコントロールがききません。先に縄を方向転換すれば、ムリに引っぱらなくてもグリップが縄の動きに合わせて反転してついてきてくれます。そうすれば、「方向転換 → グリップの逆サイドへの移動」の順番に流れができて、空中のグリップをコントロールしやすくなるという仕組みです。


最初は、3、4回転させてから左右に振るタイプで成功しました。

そこから、さらに短いタイミングにしたとき、明らかにグリップの動きのほうが速くなってきて、自然に、手のほうが逃げるように先に動きました。それが、「先に方向転換に入る」でした。

できたときは、もう考える余裕などなく、反射神経最高潮! みたいな状態で、理屈はあとから考えて言葉になりました。ちょうどグリーンのグリップで挑戦していたので、まさにドラゴンスイングらしい色の軌跡でした……。

ただ、「先に方向転換」になってしまうのは、グリップを引く力が強いせいかもしれません。上手な人は、グリップが端に行ってからでも、タイミングが間に合っているような …… ということで、左右リリースの有名な(?)解説動画です。

[楽しもう!なわとび] 左右にグリップを投げるリリース (難易度5)

僕も挑戦してみようかなと思ったのは、これがきっかけでした。頭ではわかったつもりになれても、実際には動かせないまま、数年過ぎました。

ときどきコメントをくださるかたが、速いドラゴンスイングが難しいと書かれていて、自分でできるようになってここで書ければなあと練習していました。たどりつけてよかった……。いろんなかたにきっかけをいただいて、成功しました。ありがとうございます。