とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

507 おなかでジャンプを「つなげる」

■ おなかも使って支えて跳ぶ

今回は「ジャンプのこと」。

足だけでなく、おなかも意識して跳ぶということです。

整体師さんが体の使いかたをテーマにあげている動画などをいくつも見ました。動画に出てくる大腰筋とか股関節を「体の中で動かせているのか」は自信がないのですが、足だけで跳ぶことと、それ以外も使って跳ぶことの違いが、イメージできました。

個人的には、おなかは「足と上半身をつなぐもの」だと思います。


ジャンプがつながっていない感覚に迷うことがありました。

地面からのはねかえり(反発力)を使うとか、肩から上をあげる感覚とか、気づいてきた技術はあります。ただ、反発力は足、持ちあげるのは上半身です。その中間にある「おなか」だけ、すっぽり抜け落ちてついてこない感じが残っていました。

動画だと、「足だけを動かしている状態」と「大腰筋(など)も使って動かしている状態」を比較しての説明が多いように思えます。一言でいえば「連動」でしょう。ジャンプなら、さらに上半身も含めて、上半身・おなか・足の3か所が連動すると考えるとわかりやすいです。

イラスト:おなかの支えで比較した絵。「おなかで支えていないと・・・」と弱い点線で囲われた下に、2種類の連動不足の説明。足の動きが○で上半身の連動が×だと、下半身は勢いよく上矢印になっても上半身が弱い。上半身の動きが○で足の連動が×だと、上半身は勢いよく上矢印になっても下半身がついてこない。「おなかで支えると全部つながる」と濃い目のふきだしの下には、下半身の上矢印がおなかでつながって上半身の上矢印に伸びていく跳びかたが描かれている。

おなかがつなげる3連動

たしかに、僕はずっと、跳んでも腰から下が抜けていたり、上半身だけ上がらずに残っていたり、足だけが動いている感覚がありました。地面の反発を意識しても、腰のあたりで力が抑えこまれてしまうのです。


おなかに力が入っていなかったからだと思います。

これは、受け止める・支えるということです。ひざに力がなければ下に崩れ落ちてしまうのと同じで、体が上にあがるなら、その力を受け止めてより上に伝え、支えて崩さない仕組みが必要なのでしょう。

足で地面の力を受け止めてジャンプしたとき、おなかを引きしめるだけで、これまで行き場を失って上半身に届かなった力がついてくる感じがしました。

前回書いた、ジャンプで体が崩れる話にもつながります。

おなかで跳ぶ力を支えていないから、体勢が崩れる(僕なら体が傾く)のだとすれば、おなかに力を入れれば、体も支えられるし、ジャンプが上までつながる。 ―― これって、バランスを崩しがちな人にすれば、かなり大きなことだと思います。

なわとびだと、手で縄を回す動作もあるので、そちらに力を入れすぎて足の力を伝えきれないのでは …… と、過去に何度か書きました。意識が分散しているのも理由の1つですが、おなかや腰のあたりで力が止まってジャンプが抑えられてしまうのもあるのでしょう。

おなかに力をこめるだけでも違う、というのが、今回のキーポイントかと思います。


気づかなければ出てこない感覚ですね。

体幹を鍛(きた)えても、使えなければ意味がないのがわかります。

自然にできる人には、できない感覚はピンとこないかもしれません。ですが、「できない状態」は見た目でわかりそうです。腰から下だけでひょこひょこ跳んでいる感じがしたら、おなかに力が入っていない可能性があります。(自分のことですが……)

ここが伝われば、ジャンプが苦手な人も、すこしはジャンプが伸びるのでしょうか。