今回は「サイドスイングのこと」。
前回の後ろSOCLからの流れでもう1つ。
サイドスイングしたときに感じる、ぎこちなさの話です。
苦手な後ろSOCLでは1つ不思議なことがあって、「後ろOCLなら跳べる」状態でした。サイドスイングのある・なしで何が違うのか疑問でしたが、前回書いたように、1つは手の動きの長さであるように思います。
動きが長いほど勢いづいてしまって、最後のCLの姿勢が悪くなる。縄の軌道もそれに合わせて悪くなる。後ろSOCLになると、サイドスイングがあるぶん、動きが長いから失敗しやすい ―― という話でした。
それだけでしょうか?
感覚的な話で、昔からサイドスイングするときに肩周辺にぎこちなさがありました。
なんだか動かしにくいんですよね。特に、右腕。体が右に開きやすいせいか、サイドスイングで右腕を左に持ってくるのが苦手です。これは大げさでなく言うのですが、右手で左肩をさわるだけで、筋が張ります。
そこで思うのです。サイドスイングのぎこちなさが残っているから、後ろSOCLのほうが動きが強引になるんじゃないか? と。
それで、最後にCLに入るとき、足の下に手を入れすぎたり、体をねじったりするフォームにつながっている……。となると、後ろSOCLのカギは、CLの入りだけじゃなくて、サイドスイングにもあることになります。
いろいろ動かしているうちに、おなかにヒントがあるように思えました。
体の動かし方系の動画を見る中で、「腕を肩より上に曲げたときに肩まわりの筋が張るなら、肩と腕の筋肉しか使えていない」という話がありました。おなかの筋肉を使えれば負担がだいぶ違うというので試すと、たしかに違います。
細かい感覚は合ってないかもしれませんが、おなかに力を入れることで、肩や腕の動きを「支えている」感じがしました。体の中で筋肉の動きがつながっているのでしょうか。「支える」つもりでおなかの力を使う感覚で回すと、腕のぎこちなさも小さくなるのです。
このへんでやっと、「肩と腕の筋肉しか使えていない」の意味を実感できました。
支えるものがないから、肩や腕自体を固めて支えてしまって、ぎこちなく感じるんですね。それが解消されないまま技の最後まで行き着くから、動きやフォームの崩れにもつながる。後ろSOCLがうまくいかなかった理由の一端は、こんなあたりにもあるように思えます。
サイドスイングでも、腕の位置はそれなりに動きます。
それを支えずに動かせば、肩も腕も固くなるし、回しづらくもなるのでしょう。僕は、おなかの支えが弱いから、サイドスイングにぎこちなさがあったのかもしれません。
ペルセウスの盾はおなかだった。あまりカッコよくはありませんが、そういうことかな……。
ただ、「支えの支え」がネックになるのでは ―― という話は次回へ。