とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

512 後ろを防いで前に出る

今回は「フォームのこと」。

涼しくなってきて、ランニングを再開しました。

真夏になわとびしていたとき、夕方や夜とはいえ、ランニングしている人をたまに見かけました。こんな暑いのによく走れるなあと思いましたが、公園で跳んでいた自分も人のことは言えないかもしれません……。


最近は、走り方をすこし変えています。

体を前に押し出すようにして走っています。

おなかの筋肉を使う話を書いて以来、おなかを意識して体を動かすことが増えています。ランニングも同じで、おなかで支えるように走ると、自然と上半身が前へ向かうようなフォームになりました。

おそらく、僕は、体を後ろにそらしぎみにするのがクセで、そうならないよう、おなかが支えているような状態じゃないかと思っています。そう考えると、前へ体を出しているつもりでも、実はそれでようやく体がまっすぐになっている程度なのかもしれません。

走りは、足を後ろに送って体を進ませるというより、前に向かう体を垂直に下ろした足で送り出すイメージらしいです。体がまっすぐになっているなら、そのイメージに近づいているのか……。

逆に、体が後ろに寄っていると、前に進みづらくなります。進まないというより、後ろに寄る力がジャマをしているといってもいいでしょう。


これって、なわとびで縄を引きすぎる状態に似ていると思いました。

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縄や腕の引きすぎは、今の僕には引っかかりやすくなる原因の1つに見えています。縄の軌道が後ろにズレて足に当たる。このイメージです。

なわとびは、ランニングのように前進はしないものの、縄を繰り返し前に送り出すのは似ています。ランニングで体を引くと前に進む力が弱まるなら、なわとびでも縄を引けば前に回る力は(軌道が後ろにズレる形で)弱まります。

縄を引きすぎるときは、体も引いていることが多いのかなとも思いました。

ひざだけ前に出るようなフォームとか、「くの字」ジャンプなんかもそういう状態ですね。こういうときに、不思議と、本人としてはバランスがとれているように感じています。後ろに持たれながら腕を引くように回すとわかるのですが、腕といっしょに後ろにそれないように、体はちょっと前に出てバランスをとろうとするんですよね。

このせいか、力の加え方としては縄の引きすぎであまりよくないわりに、本人はバランスをとっているように感じるのです。本当は、体を引きすぎないように支えているだけで、実は体をまっすぐにして跳べていないのに……。


これが原因で、指導の場で起こりそうな食い違いが浮かびました。

教えている人「フォームがおかしいよ」
跳んでいる人「バランスはとれてますよ」

見た目と感覚のすれ違い。できていない感覚がわかると、一歩近づける部分もあるのかもしれません。正論だけ言っていても、後ろにふんぞり返っているだけで相手に近づけないこともありますよね …… とそれっぽいオチがついたところで今回は終わりです。