とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

521 3次元で背面系のミスを読む

今回は「背面系のこと」。

主に、前のTSやASの話です。

今年は、グリップの角度腕の動きが技にどう影響するのか、気づくことができました。技で言うと、EB、リリース、後ろCL。縄がそれないようにするにはどうすればいいのか、いろいろと書けました。

同じ理屈で、他の技のミス防止につながらないかと思いながら練習を続けて、TSやASでも気づいたことがあります。


1つはグリップの角度。

僕は体が右に傾くせいで、右に縄がそれると何度も書いてきました。背中や足の下で交差をするTSやASでもよく起こります。そのフォームの苦しさから体をねじってしまうせいか、自然とクセのある右側に体がよじれるのです。

そういう状態で、「交差だからグリップは真横」とか、「苦しい姿勢でもグリップは回すイメージ」とか考えても、グリップの角度は理想どおりにはなりません。グリップの角度は、体の角度に連動しているからです。

TSやASの交差(=グリップの向き)が、体がよじれた方向に向くということです。だから縄がそれるのです。

グリップを横にまっすぐ向けようとするほど、体の向きに振り回されます。リリースで、体を左右に開くにつれてリリースの回転も斜めに向くのと同じですね。


もう1つは縄の引きすぎ。

これは何度も書きました。EBや後ろCLで、腕を必要以上に引いて回すとやっぱり縄がそれて、足の下を通りません。

TSやASでも縄の引きすぎが起こりがちです。この2つの技が特別なのは、体の背面で交差を作っているために、「背中側に空間が広がっている」ことでしょう。背中側に空間があるせいで、手を後ろに引っぱるのが可能になってしまうのです。

それゆえ、縄の引きすぎが起こって、足に当たります。縄の軌道が後ろにズレてしまうからですね。

TSやASの交差を開く動きも影響しやすいと思います。苦しい背中側で交差を解放すると、ついつい、背中側の空間に手が広がってしまうので、そのぶん縄が後ろに引っぱられてしまうことになります。


今書いた2つは、どちらも足に当たるミスになりがちです。

僕はしばらく、「縄が高い」から足に当たると思っていました。なので、縄を下げるように気をつけると、一応通ります。「上下」の問題として考えた結果なのですが、実は、原因は上の2つであることが多いように思えます。となると――。

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こんなわけで、本当は「左右」や「前後」の問題と言える気がします。

EBその他の技は、前に送ったり、引きすぎにならない位置で止めたりしながら、あとはひじから先でグリップを回すようにして、改善しました。TSやASも、「左右」や「前後」の問題をそうやってクリアしていくと、うまくいく道筋が1本増えるのかもしれません。