とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

528 続・シェイクとピンポイント

今回は「回し方のこと」。

前回からの流れで、続けて回すにはどうしたらいいのか? の話です。

前回書いたのは、縄が足の下を通ったあと、「後ろから前」も勢いを落とさないようにしたいという話でした。これは、体の前の1点を打つだけではなく、そこから縄が上がるまで力を与え続けるということでもあります。

後ろから前で、力が抜けたり勢いが落ちたりするのは、実は回せていないからだと思います。手が止まってしまっているわけですね。なので、足の前で力を入れたあとも、今度は後ろから前を意識してグリップを回すのが必要になるでしょう。


その回し方を考えると、以前、書いた話が浮かびました。

上手な人が、タイミングに合わせて手を上下するだけで速く回せている様子を、ピンポイントでシェイク(振る)と表現した話です。

これ、言うのは簡単ですけど、見たままには速く振れないんですよね……。

今考えると、ここで言うピンポイントとは足の前だと思います。力を入れるところ、の意味ですね。となると、後ろから前をちゃんと回せば、速く足の前まで(=ピンポイントまで)縄を回せることになります。

 ピンポイント → 後ろから前 → 次のピンポイント → ……

このサイクルができあがるからこそ、縄の勢いが落ちずに、何回転も勢いよく回せるのではないでしょうか。


そして、ここで初めて「シェイク」を使えます。

それまでは、手を速く上下に振っても、ピンポイントまで速く縄が回ってこないからうまくいきませんでした。後ろから前を意識できずに、いったん勢いが落ちていたからです。手をシェイクする小さな(速い)動きに、縄が追いつかないのです。

後ろから前を気をつけることで、初めてピンポイントまで「速く」縄が届いて、小さなシェイク(上下に振ること)でも縄に力を伝えられるのかなと思います。

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ただ、これはあくまで理想・うまくできる人の話で、気をつけたい部分がいくつか。

・シェイクで「後ろから前」の軌道が崩れたら台なし
・体勢が崩れても台なし

足の前のピンポイントで手を小さく上下するだけなら、足の前で力を入れているだけだった状態と変わりません。いくら1回旋目の勢いがついても、2回旋目以降で軌道や勢いが崩れたら台なしということです。そういう意味では、シェイクとは上下と言いつつ、縄を崩さない程度に「手・グリップを回して」いるのでしょう。

体勢については、力の入れかたが変わることで、バランスを崩しかねないということです。

できる人が「小さく手を振るだけでできるよ」と言っても、自然にできているテクニックがあってこそです。縄を手の動きに追いつかせるにはどうするかが問題で、上に書いたようなことが、ヒントになるんじゃないかと思いました。


30秒かけ足のようなスピード競技の動きが、回すいい練習になりそうですね。

縄に合わせてかけ足できる = 引っかからない技術が課題になりますが、ピンポイントをねらって縄を振る感覚をつかむのにいいかもしれません。