とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

532 パワー、コントロール、バランス

今回は「SCのこと」。

利き手を強く回したら、SCCCがうまく回りました。

(※SCCC …… いわゆる側振とびで、サイドスイング(S)のあと交差(C)3重とびをする技です)

何がどう変わったのか考えているうちに、左右のバランスじゃないかな …… と思えたので、今回はそのへんを書いてみます。


まず前提。

1.利き手は右手。
2.サイドスイングを左に振って交差に入る。
3.縄が右にそれることが多い。

あくまでも僕個人の話なので、自分のSCがどういう状況だったのか、ということです。

ポイントは3の「縄が右にそれる」。

今まで何度も書いてきましたが、いろんな技で縄が右にそれます。原因は、体が右に開きやすいので、交差が右を向いて、縄も右にそれていくのだろうと思っていました。

2のように左から入るSCだと、交差するために左手が左から右に動きます。

右に体が開きやすい自分の場合、左手が右へ大きく動きがちで、結果として左手を「引きすぎ」になってしまうことがよくあります。そういうときは、ほぼ、縄も右側へ引かれすぎて、足に当たってしまいます。


そういう状況で利き手を強く回したら、SCCCがうまく回ったのです。

右手を意識できたことで、左右のバランスが整ったんじゃないか?

今回思ったのはそこでした。それまでは、サイドスイングから右に移動する左手に意識が行きすぎて、そのあいだ右手が中途半端にしか動いていない状態でした。手のバランス(力かげん)が「左>右」なせいで、交差する縄の動き(方向)は「左<右」になってしまうのです。

それを、利き手である右手に力を入れたことで、整えたわけです。

利き手、というのが重要で、縄のコントロールも利き手のほうが上手です。単なる力のバランスだけでなく、縄のバランスも一緒に整えられるのです。

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サイドスイングからの交差で移動距離の大きい左手を意識しすぎて、利き手の回す力もコントロールする力も、まとめて落としていた ―― こんな状況だったのではないでしょうか。


僕は長いあいだ、縄を回すのは「左右均等がいい」と思っていました。

右に傾くクセがあったせいで、より強く思っていました。ですが、さっき書いたように、縄のコントロールは利き手のほうが上手です。もし、左右均等にこだわって、利き手が発揮したほうがいい力まで非利き手に回していたら、均等に見えたバランスがかえって崩れることになるのでは……。

EBやCLみたいに、背中に左手(非利き手)が回る技だと、逆に左手をうまく動かせずに右手(利き手)が強すぎてバランスが崩れます。技によって状況は変わってくると思いますが、今回は交差の仕組みにちょっと気づけた気がしました。