今回は「SEBのこと」。
EBの形ばかりめざして、そこまで回せてないんじゃないか?
前回、サイドスイングからの交差の話を書きながら思ったことです。この1年くらい、SEBCOを目標に、EBの回し方を考えては書いてきました。
・前の手を引きすぎない。
・腕・手を回すのを意識すれば、引きすぎになりにくい。
・後ろの手を早めに入れる。
・前後の手が平行に直線を作っていると縄が安定する。
・EBを連続で回すとき以外は、EBを斜めに入れるとつなげやすい。
・おなかを引きしめれば体をねじらずにすむ。
……イラストを見返すだけでも、ほんとにいろいろ書いてました。こういう気づきでどこまで上手になったかはわかりませんが、上に並べたポイント、よく見ると、「EBを作るとき」の話ばかりでした。
EBは、たいていサイドスイングからそのままつなげます。
つまり、EBと言いつつ、ほぼ「SEB」。SEBCOみたいな多回旋技ならなおさらです。前回、SCをテーマに書いてみて、今まで、「SEB」としてとらえていなかったことに気づきました。
しまった、と思ったのは、EBを作るその瞬間ばかり意識して、「そこまで」がおろそかになっていたんじゃないか …… という抜け落ちです。
つまり、サイドスイングの回しはじめから、いきなりEBの作り方に意識が飛んで、その途中が回せていないのではないかということ。縄の流れを途中ですっとばしてきたかもしれないのです。
急に縄の動きを変えれば、縄は慌てふためくようにEBの形にさせられて、満足に回っているとは言えない状態になります。そのミスに、自分は気づいていたか……?
ここまで考えて、かつて感じたイメージがフラッシュバックしました。
3~4年前くらいになるでしょうか。フリースタイル競技で、SEB系がどんどん跳ばれていた時期です。いろんな動画を見ていて、SEBをすくいあげるように回している印象を受けていました。
僕は当時ですでに3~4年単縄を跳んでましたが、EBの回し方はさっぱりで、どうしてすくいあげるようにEBを回せるのか、どうしてすくいあげられた縄がきれいに弧を描くのか、うらやましく見ていたのを覚えています。
今回気づいたサイドスイングからの流れは、あのころ見ていたSEBの姿なのかもしれません。
今の自分には、まだSEBを身につけることが必要です。
でも、参考にするには最近のEBは速すぎます……。
もはや落ち着いてSEBだと感じられません。自分のレベルでものを見るなら、もうすこし古い動画が、見落としていたすくいあげる感覚の手助けになるのかなあと思っています。