■ 作ってみよう、「ひとりおおなみこなみ」
今回は「縄遊びのこと」。
ちょっとした小演技です。
「おおなみこなみ」という歌に合わせて跳ぶ遊びがあります。2人が縄を回す中で、序盤は左右にゆれる縄を跳び、途中から1回転する縄を跳び、最後に縄をまたいで着地できれば成功! …… みたいな遊び。
調べてみたら、歌詞は何パターンかあるものの、跳びかたはだいたい同じようです。
低学年の子がやっているのを、地元じゃない児童館でもよく見ました。これ、基本的に3人1組の遊びで、回し手2人と跳び手1人がいないとできません。片方の縄の端をどこかに結べば、回し手1人でもOK。でも、1人だけでは――。
というわけで、いつぞや勝手に作った、「ひとりおおなみこなみ」です。
前半(「おおなみ」「こなみ」)は前後にゆらす縄を跳びます。
実は、この時点でできない子がちらほら……。思わず回してしまうのは、縄を1回転させることに慣れてしまっているからでしょう。前ふりと後ろふりの切り替えも、いったん縄に空中でブレーキをかける技術がいるので、ちょっとした練習になります。
そして後半。前半よりも縄のコントロールが要求されます。
5「くるりと」で、4の最後でふわっと浮いた縄を跳び越えながら、今度は上まで回します。
そして、6「回って」が最難関? 2重とびをします。いきなり2重とびに近いですね。5「くるりと」のスタートがふわっと浮いた縄なので、そんなに縄に勢いはありません。ふわっと持ちあがって回ってきた縄をとらえて2重とびするのに手こずるかもしれません。
最後、ねこの目。
「ねーこの」で再び前とび …… からのクロスフリーズでフィニッシュです。2重とびから縄にブレーキをかけて、スピードを落として普通に前とび、もちょっと慣れが必要でしょうか。
最後は「め!」に合わせて前とびからのクロスフリーズ。
前とびを終えた縄が後ろから前に回って、頭の上に来たあたりで、交差をします。このあと、図7のように交差しながらいったん縄を落として、Uの字になった縄の中に交差した腕が入るようにします。そこから腕に縄を引っかけながら開くとクロスフリーズ。
書いてみると、けっこう縄のコントロールの練習っぽい連続技になってますね。
後半が難しいときは、2重とびの代わりに交差とか、クロスフリーズの代わりに足で縄を止めるV字ストップとか、できるものに変えるのがいいでしょう。「くるりと回って」で回転とびをするのも歌詞に合っていていいですね。
そんなことを考えず、即興で作ったものなので、たぶん製作時間は30秒もかかってません……。
児童館で、子どもが「おおなみこなみ」をやってるときに、そばでいっしょに(ただし1人で)跳んでみたのがきっかけでした。案の定、「何やってんの~(笑)」みたいな反応でしたが……。
16拍の短い童謡。あなたなら、どんな縄を回しますか?