とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

543 おしりをつきだすと跳びづらい

今回は「着地のこと」。

読んでタイトルのごとく。

連続で跳ぼうとするときに壁になることですね。2重とび、はやぶさ、後ろ2重とび …… やっと跳べるようになったくらいの子どもの挑戦を見ていると、1~2回で跳べなくなることが多いです。

原因は、わりとわかりやすくて、ジャンプが小さくなっているからです。最初はそれなりの高さで跳べているので、縄を2回回せますが、次のジャンプが低くて今度は縄を2回回せない。これで引っかかります。

「ジャンプが低くなってるよ、1回ずつちゃんと跳ぼう!」

これで跳べるなら、それはそれでOK。でも、なぜこんなことに……? と思うかたは、このまま続きもどうぞ。


見ていると、おしりをつきだしていることが多いです。

特に、最初の着地で腰から下がけっこう落ちていて、体が沈みこむのを防ごうとして、おしりをつきだしてしまうのです。こうなると、体勢を戻すのにワンテンポ必要になります。ところが、そのあいだにも縄は回ってきていて、「早くジャンプしなきゃ」と姿勢を直す前に跳んでしまうから、高く跳べないのでしょう。

f:id:tobimaru-jdr:20210322222408j:plain
ついでに地面に描いた矢印は、反発力の話。

過去にも書きましたが、着地で地面に沈みこんで、地面からの反発を借りてまた上へと跳びあがる、自然のバネのような力の使い方があります。ところが、おしりをつきだす着地だと、いったん足が地面に着くまではいいのですが、そこからさらに体を曲げたときの重みが地面からの反発力をつぶしてしまうんですね。(自分のイメージです)

2段着地の押しつぶし、とでも言うんでしょうか。ジャンプが低くなってしまう原因は、こんな状況から生まれていると思います。


そこで ―― というコツは、いろいろと目にします。

一度前とびに戻って、前とびをはさみながら、2重とび(など)を続けてみようというアドバイスが多いですね。これなら、姿勢が崩れていても、なんとか低いジャンプで跳びこせそうです。

慣れていない子の例なのを思いだしてください。そういう子は、縄のスピードをゆるめることがまだ苦手です。もし、体勢を戻すあいだに縄の動きを遅くできれば、次のジャンプをちゃんと跳ぶのにまにあうでしょう。前とびをはさむ練習は、そういう慣れを作る効果があるのかもしれません。

ちなみに、1回だけでも跳べるようになったときは、だいたい、おしりをつきだしていると思います。最初は仕方ありません。そこから、連続とびに持っていくときにどう考えるか、という話でした。