とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

551 その空間は足もとに

今回は「回し方のこと」。

回す意識を足の下に向けることが増えました。

いつからだろう、と考えると、思いだせません。ブログでも、そんなには書いていませんでした。体のクセで縄が右にそれることが多くて、修正で足の下を意識している程度の話では、あまりネタにならなかったからです。

ただ、いろんな回し方を試す中で、同じことを考えるようになった気がします。回し方って、基本的に「上半身のできごと」で、技術的には腕や手に意識が行っていることが多いのではないでしょうか。そんなとき、上半身より下 ―― 足の下まで意識が行かず、回すのがおろそかになりがちです。

特に、複数のことを一度にやるのが苦手な人はそうでしょう。僕もそうで、たとえば、前回書いたような頭上で縄をピンと張る練習では、まさに足もとがおろそかになりました。


腕を高くして頭上で縄をピンと張ると、引っかかりやすい。

なんかやたら足に当たるのです。それもそのはずで、腕が高くなれば縄も高くなって、そのまま回したら足の下まで縄が回ってくるわけがないのです。4重とびの練習をするときは、縄に結び目を作って短くしているのでなおさらです。

身につけたい感覚を意識しすぎて、足の下まで回すところに意識が行ってなかったのでした。

どう修正するかですが、だいたい、縄がそれるときと同じです。足の下に、的になる空間をイメージして、そこをねらって回します。

f:id:tobimaru-jdr:20210501223433j:plain
僕の中では、すこし明度を落とした一人称視点の中で、足の下が光っているイメージです。そこに縄を回せれば、足に当たることはありません。

当たり前のようなことを書いてますが、この当たり前ができないのがミスなのでしょう。


このへんを考えると、上下の感覚が変わってきます。

上でつけた勢いで、下の空間をねらう。
下まで勢いをつけられたから、再び上に縄を張れる。

このサイクルができあがります。回転運動である縄を、ポイントをしぼって上下の2点でとらえようとするなら、こうなるのでしょうか。

単縄を始めてから、「腕を上下に振る」とか「縄をぶん回す」とか耳にしました。腕に意識の行った技術に聞こえますが、こうやって回せる人なら、足もとのミスにつながることも少ないんだろうなと思います。

思えば、トードもEBもCLも、足に当たらない回し方を考えることが大半でした。でも、足の下を意識すれば、自然と足に当たらない回し方につながるのかもしれません。