■ 重さで知る回しかた。軽さで知る楽しさ。
今回は「縄の重さのこと」。
長さ(短さ)に続いて、今度は重さの話。
最近、アメリカロープから韓国ロープに戻しました。だんだんと重さが気になってきたからです。縄が傷んできたので新しい縄を …… と思って、いったん韓国ロープを試したとき、
―― こんなに回しやすかったのか?
とびっくりしました。感じたのは、
・インドやアメリカロープで回しかたが向上したから、韓国ロープでも回せるようになった。
→ 重みのある縄は回しかたを覚えるのによい・インドやアメリカロープを使いつづけるには重さをコントロールできない。
→ 重みのある縄はそれなりの技術が求められる・何を基準に縄を選ぶのか?
→ 今、跳べる楽しさが多い縄にしよう
この3つで今回は書きたいと思います。
〇 重みのある縄は回しかたを覚えるのによい
僕の「縄歴」は、インド → 韓国 → インド → アメリカの順でした。
前半が5年、後半が2年くらいでしょうか。最初の韓国は、切れても縄がつながっているのにほれて、ずっと使ってました。ただ、勢いをつけられずに縄がふにゃることが多くて(特にリリース)、ずっと「回せない病」にかかっていた数年だったと思います。
そこから、インドロープの重みでリリースを回しやすいことに気づき、同じような材質で中に繊維が通っているぶん(?)、重みがありつつインドよりは軽いアメリカロープを知りました。
そこから、縄に勢いをつけるとはどういうことか(引っぱるだけじゃダメ、大きく回すためにグリップを動かす、上にもちゃんと回す、など)がわかってきて、いったんアメリカロープが決定版のような縄歴でした。
インドやアメリカロープが、重いがゆえに勢いをつけやすく、感覚・技術にもつながっていたと思うのです。が、しかし――。
〇 重みのある縄はそれなりの技術が求められる
ここにハマりました。
勢いを身につけ、ついでに体の動かしかたもすこし身についてきて、SCCC系の8連など、いわゆる4重系クラスの技にもだいぶ挑戦するようになりました。4重とびを跳んだのも、アメリカロープです。
それでも、どうしても、重さの負担が腕にきました。おそらく、縄の重みをうまく使って回せる人なら、インドやアメリカがベストなのでしょう。僕には、そこまで上手に回せませんでした。なんとか4重系には行きつきましたが、どこかで重みを制御しきれずに負けているというか、疲労が大きいのが毎回練習で気になっていました。
韓国ロープに戻したら、最初はさすがにひさしぶりの軽さにとまどいましたが、慣れてくると同じ技が軽く跳べる。身につけた技術で、以前のような弱い縄にならずにすんだのです。技術は向上したけれど、インド・アメリカレベルを回すにはまだ足りないのだと気づきました。
〇 今、跳べる楽しさが多い縄にしよう
4重系は、韓国ロープに戻して成功率が上がりました。
僕にとって大切なのはここです。「跳べて楽しい」がどれだけ生まれるか。何が目的・理想なのか? という話ですね。
実は、このところあまりやってなかった演技を韓国ロープで合わせたら、2分以上の曲をいきなり2ミスで跳べてしまいました。偶然の1回っぽい気もしますが、以前より回せる自分が生まれていたのが幸せです。