とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

595 ドルフィン

今回は「サイドスイングのこと」。

サイドスイングとともに上がるのがどういうことか、またすこしわかった気がします。

ジャンプにサイドスイングが追いついて回りはじめる感じ。

こうなれば、ジャンプの勢いをジャマすることもないし、サイドスイングも勢いを得てから次のフォームへと回っていきます。


サイドスイングとジャンプの段階を見ていくと、こういう流れです。

 1.サイドスイングに入る前(頭上に縄):ひざを曲げる
 2.サイドスイング1(縄が下がる):跳ぶためにひざが伸びる
 3.サイドスイング2(地面を打つ):跳びはじめる
 4.サイドスイング3(縄が上がる):ジャンプ上昇中
 5.サイドスイング4(縄がジャンプに追いつく):ジャンプとともに上昇

実際は短い時間のできごとで多少のズレはありますが、だいたいこういう流れでとらえています。押さえておきたいのは、ジャンプのほうがわずかに早いこと。5のサイドスイングの最後の補足で「ジャンプに追いつく」とあるのがまさにそれで、サイドスイングはジャンプを追いかける動き ―― というイメージが最近の感覚です。


1でジャンプの予備動作としてひざを曲げています。

これは、以前おかもんさんがこの動画でサイドスイングが遅れないためのポイントとして解説していたことです。

この動画を受けて書いた 489 2重とびの前にひざを曲げる ではあまり気づいてませんでしたが、地面の反動を使えるジャンプにもなります。これがサイドスイングに入る前にすでに行われる。ジャンプのほうが早めにスタートして、続く流れでも常にサイドスイングの先を行くイメージがわかるでしょうか?

裏を返せば、サイドスイングが先になると、ジャンプの途中に次のフォームに切り替えて「振りおろす」動作に入ってしまうので、振りおろす力がジャンプの上昇を止めてしまうのです。SCOなら交差、TJ(SトードO)ならトードに入るために縄を振りおろすことが悪い効果になってしまうんですね。ジャンプして、それから追い抜くくらいの勢いで回すことで、サイドスイングの力も発揮される感じです。


こうやってとらえると、サイドスイングの印象が変わります。

多回旋だと、とにかくサイドスイングの次を早く(=速く)しないと回せない! とばかりに、慌てるようにサイドスイングを「短く切って」、すぐ次につなげてしまうことがしょっちゅうでした。でも、これだとジャンプが不完全で、なんだか上から押しつけられたような跳びかたになります。かといって、ジャンプにばかり集中するとサイドスイングが弱くて今度は回すのが不完全。

上で書いた流れを、それぞれのタイミングで理解して、やっと、サイドスイングが寄り添うように回ってくる気持ちになりました。そう、「気持ち」です。感覚を超えて、もはや感情に近い一体感がありました。

タイトルの「ドルフィン」は、いっしょに跳ねあがる気持ちで浮かんだのがイルカだったからです。以前 544 水面幻想 で水中から跳びだすようなイメージを持ちましたが、そこからの長い連想だったのかもしれません。

f:id:tobimaru-jdr:20211207215756j:plain