■ 上に回すこと。体を支えること。
今回は「4重とびのこと」。
年末あたりから、4重とびに再挑戦しています。
569 110%、魅力と魔力 以来、ムリのない跳びかた(特に着地)に抑えているせいか、さっぱり成功せず。ただ、回しきれていなかった4回旋がまとまってきました。音にしてみると、
「ヒュンヒュンヒュンヒュンッ」 → 「ヒュヒュヒュヒュンッ」
1回旋ごとの「すきま」が縮んできた感じ。このすきまが何かと言うと、「ゆらぎ」ではないかと思うのです。回る縄にゆらぎがあるから、安定した速さで回せずに、音ですきまがわかるくらいにブレる。
イメージとしてはこうです。
軌道のブレですね。速くて勢いのある部分だけ飛びだすような形になって、形状にもスピードにもゆらぎができてしまうのです。見てのとおり、僕の場合、体の前が弱いのがわかります。
前回、2重とびで手が上がるのが解消されてくると、縄を待てる = 体の前でタイミングをつかめる段階になる、と書きました。上の状態だと、僕の4重とびはそこができていません。4重とびくらいになると、いかに最初の1回旋を足の前ぎりぎりまで引きつけて(待って)跳びあがるかが重要になってきます。(参考:171 これは納得! 2重跳びのコツ )
まさにタイミング。ところが、どこでどう力を入れるかつかみきれず、縄が弱まっています。悩んで手が止まって、縄を失速させてるわけです。ここをどう改善するか? 実は過去にすでに考えたことでした。
上に回すこと。体を支えること。この2つです。
(2022.10.26 編集:当初は「前に回すこと」と書いていましたが、読みなおして、「上に回すこと」に変えました。理由は続きをどうぞ)
4重とびはある程度短めの縄で跳んでいるのでわかりやすいんですが、最初の1回旋でよく足に当たります。これ、縄が高いというよりは、軌道が後方にそれているから起こります。上で描いたように、主に体の後ろ側だけ勢いがあるからです。つまり、この「ゆらぎ」を解消するなら、体の上から前に向けてもっと回さないといけません。
それでまずは上に回すわけです。 550 腕を上げれば縄が張る の復習ですね。頭上で縄がピンと張って安定することで、前に縄を送る(回す)流れも安定します。そうやって、イラストの弱い部分もきれいな1本の軌道になってきた気がします。
ただ、力をこめると腕を引いてしまうクセがネックになります。ここは、 593 連動 vs 反動 のふりかえり。あの話でも縄を前にと書いてますが、ポイントは力に負けないように体を支えることでしょう。
そして最後は、やっぱり手を動かしつづけること。どこかで止まれば縄にゆらぎが生まれます。回しきれる体勢が整ったら、4回手をたたくのを再現するように4回回す。このあたりで、短くつなげて回せるようになりはじめたと思います。
あとはジャンプですね。
実のところ、ここがケガにつながりやすいので抑えた跳びかたにしてるんですが、跳びはじめについては、成功したころのイメージ( 488 ジャンプが生まれ変わるとき )で続けています。今の回しかたで当時のように思いきり跳べば、たぶん跳べてしまうんでしょうけど、やっぱり……。
というわけで、次回はあるミステリの一文から、大きなジャンプについて思ったことを。
・おまけ:
アベシさん企画のなわとび博覧会のチラシにイラストを使っていただけました。ありがとうございます。ご厚意でイラスト展示も予定中です。