とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

646 交差の前にOがある・2

今回は「OCのこと」。

このまえ書いた話の別視点です。


交差の形に入る前(腕を開いている状態)がちゃんと回っていないと、交差に入りづらいという話でした。

今回はOCの流れ。[オープン → クロス]の略語です。文字がつながっていればこれを1回のジャンプで跳ぶ意味になって、開いて交差するタイプの「はやぶさ」です。[O、C]のように読点(とうてん)で区切るなら1回ずつ跳ぶ意味。つまりは「あやとび」ですね。

こういう場合でも、やっぱり交差(C)の前にO(腕を開いている状態)がある。642 のような勢いの話もさることながら、今回ポイントにしたいのは、手の位置です。


Oを回しているとき、手の位置がちゃんとそろっているか?

左右のブレが交差もずらす、ということです。

普通の前回し(後ろ回し)で手がどっちかに寄りぎみになるって、僕のように体にクセのある人特有の悩みっぽく聞こえますが、そうでない人でも、力を入れると左右のブレって出やすいと思います。だれでも小さなブレくらいはあって、力・勢いで振れ幅が大きくなって縄が横にずれてしまうイメージです。

これがOの段階で起こって、そのブレを修正できないまま交差(C)に突入すると引っかかるわけです。

Oで引っかからないのは、おそらく、開いているぶん幅があるからでしょう。多少横にずれていても、足に当たらないだけの余地がある。ところが、腕を交差すると幅が小さくなって(ついでに言えば交差のほうが上手でないことが多いので)、横にずれたぶんの余地をカバーできずに足に当たりやすくなる。

こういうパターンのミス(引っかかり)かなあ、と。


僕は、SCOCやSEBOCでやりがちですね。

SCOCはサイドスイングつきの3重あや。こういうときにふっくんの技動画ですぐ見つかるのでとてもありがたいです。


僕は交差に入るサイドスイングは左から回すタイプですが、そうやって左寄りで技に入ると、SCからOに入るとき、Oが左に開きやすい。僕のクセは本来右寄りですが、この場合は右半身がちょっと固まって開かない感じです。それで最後のCが左にずれる。(イラストのパターンです)

SEBOCは前後交差つきの3重あや。



かえしとびのようなフォームで回しているところがEB(前後交差)です。見てのように、いったん横に縄を逃がして前に持ってくる動きなので、思いきり横移動が入ってます。ここでやっぱり、前(Oの姿勢)に縄が来るときに手がどちらかにずれていると、Oは通っても、最後のCもずれて足に当たる。

だからOの時点で左右のブレを作らない

ここに気づけたとき、「最後がC」の壁がだいぶ崩れてくれました。原因は、交差だけでなく、「交差の前」にもある。事故にしても歴史にしても、同じ場合があるでしょう。TSやASのような、背面や脚の下の交差がOの次にくる技でも言えることだと思います。


原因は見つかっても解決は難しい場合はあります。

自分なんかのクセも、なかなかの曲者(くせもの)です。気づけば左右のブレを作っていることは多い。でも、上手な人だってまったくブレがないわけじゃありません。それでも縄が通るだけの「ブレの抑え」を保っているところがうまさなのでしょう。

きれいなシンメトリー(対称性)なんて、そうそうありませんからね。