とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

651 見えない平行棒

■ 平行棒を握るように手を下げる

今回は「フォームのこと」。

手を下に。

空中で体を上げようとするとき、手を下げるようなフォームになってきました。手が上がったままだと、ジャンプや回しかたに影響を感じるからです。

たとえば4重とびだと、最初の1回旋の前に手を上げると、ジャンプの動きにも合うし、縄も高く上がって振りおろす勢いをつけやすくなります。ここまではいいのです。問題は、手の位置がそのままだと、肩が張りやすい点。上げたもの(手・腕)を維持するのに力がかかるからです。ジャンプ中に力が入るのはブレーキになると思っているんですが、この場合、手よりも肩がブレーキです。

実際は、手が上がるのは跳びあがるときだけで、すこし下がった位置で回しています。それでもやっぱり肩に力みが生まれています。


それで手を下げるようなフォームになりました。

単純に、自分のフォームと上手な人のフォームを比べたときに、手の位置が違って見えるからというのもありますね。僕の場合、それに加えて、体をまっすぐ上に伸ばさないと高くは跳べなくて、手を下げると体を伸ばしやすいのも理由です。

極端にポーズをとれば、ほとんど手は真下と言っても不思議ではありません。イメージ的にはこれです。

イラスト:想像の平行棒やテーブルを手で支えるように跳んでいる子ども

手を下に、体は上に

オープンのほうは平行棒。一輪車練習バーとか、脚のリハビリで見る手すりのイメージ。ついでにクロス(交差)も。同じ手すりよりも、テーブルに手を交差をしてつくイメージでした。縄を引っぱりぎみなので、手をすこし前に出すイメージも重なってます。

こうやって肩や腕で支えつつ体を持ちあげると、ジャンプで肩から上にあがる感覚に似ています。実際に跳ぶときは手すりもテーブルもないので、体だけ上がる感覚が残ります。手を下げる動きや回す動きが「支え」のようにも感じられますね。


このフォーム、メリットもあると思います。

・縄に高低差が生まれる
・足の下を通しやすい

手が下がると、縄の頂点(頭上)と位置関係を比べたときに、高低差が広がります。そのぶん、振りおろす力が大きくなるのではないか? ―― 推測ではありますが、手もとで感じる縄の張りや勢いが、強まった気がします。

そして、手が下がったぶん、下に回る縄の位置もすこし下がる。これ、[手が高くなる → 縄も高くなる → 足に当たる]のパターンになりがちな人だと、最後の1回旋を通しきるのにわりと有効です。

ただし、縄が下がると、頭に当たりやすくなります。軌道自体が下がっているからですね。前回、縄の長さによらないポイントを書きましたが、これは縄の長さ(というか短さ)の影響をもろに受ける部分でしょう。


ポーズとしてはペンギンっぽさがあります。

以前コメントで知ったのですが、「跳んだふり」はペンギンと言うらしい。



これも、ちゃんと足の下を通すには手・縄を下げる技術が必要です。ちょっと共通する部分がありますね。あとは、古いですけど、ヒゲダンスは動きが近い。(なぜか「ヒゲのテーマ」は頭に残ってます……)

理想論が入ってますが、手を下げた跳びかたって模範に見えます。次回は、上下つながりでもう1つ「模範」の話を。