とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

654 サイドスイングを真上に振る

■ 真上に振るための手首と角度

今回は「サイドスイングのこと」。

サイドスイングの角度。

ずっと悩んでいます。小学生のころ、「サイドクロス」という名前で覚えたころは、ただ横に振って、腕を重ねて交差させれば、ひとまず縄は回ってきてくれました。「側振とび」などの名前で教えられている技は、それくらいできれば跳べます。

でも、これがSCCCなどの[サイドスイング → 3重交差(3重あやなど)]になってくるとだいぶ勢いが増します。Sと次の技がほとんどひとつながりになっているせいもあって、へたな角度だと縄がそれる。あるいはブレてスムーズに回らない。


では、まずは真上に振るのを基準にしてはどうか?

前々回(652)でも書いたように、「上げるからこそ下げられる」し、勢いもつくのなら、真上は1つの基準です。

 


ここで必要と思われるのは、グリップを水平にするための手首の角度。次の動きへの流れがあるので真横は極端かもしれませんが、単純に「縄を真上に」と考えるなら、グリップと縄の位置関係は水平と垂直 ―― 「L」の字を理想としていいんじゃないか、とも思うのです。

イラスト:SCを回す男の子とSOを回す女の子。2人の縄とグリップが縦と横でLの字を作っている。さらに、体と背景のグリップでLの字。

SとL

実際は手やグリップがもっと上を向くと思いますし、跳ぶタイミングもいろいろです。イラストは、まず基本となるイメージ、ということで。

水平と垂直の「L状態」からの真上だときれいですね。SCやSO始まりの技だと、Sのあとの縄の移動もシンプルなので、真上から振りおろす流れがわかりやすいと思います(縄はもっと体に近づくと思いますが)。Sに続くのが特殊交差だと、縄の流れに合わせて軌道や角度を調整する必要があるでしょうね……。


そんなことを考えつつ最近は練習してました。

 ―― でも、最後は回せているかどうか。

実感したのはこれです。半端に回しても、L字になりません。Lの縦棒が力及ばずぐにゃっとしてしまう感じ。この状態で勢いをつけても、急激な変化に縄のコントロールがきかず、引っかかることが多い。ちょっとの差でも、意識的に回しているからこそ縄に形ができるのです。改めて思い知りました。

ここにきて、サイドスイングが見違えましたね……。力ずくな部分はありますが、S+3重系の入りかたが心強いし、その流れで回しきりやすい。SOOTS(S+3重とびの最後が背面交差)も、勢い不足なところが解消された感じ。

TJ系になってくると斜めの要素が入るので、真上から振りおろせばいいわけでもありませんが、「まずはまっすぐ勢いよく回せるようにする → その軌道をTJに合わせて変化させる」という手順が浮かびあがってくるように思います。

僕は右手首をひねるクセがあるので、そういう意味でも ―― いや、そういう弱点があるからこそ、真上のための手首・グリップの角度が重要になってきます。


この話は過去にも書いたことがあります。

 


当時は、右に寄せてしまうクセとか、そもそも回す技術が足りないとか、わかってない部分がありますね。見落としがありながら、「縄を張る」を語っている感じ。

自分なりに、再構築というか、バージョンアップできているとうれしい。