とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

662 後ろ3重とびを引き寄せる

■ 体を引き寄せて、縄が通る場所を作る

今回は「後ろ3重とびのこと」。

ようやく、後ろ3重とびを10回跳べました。

初めてではないんですが、自分なりにポイントを意識して成功したのは大きいと思います。ポイントになると思ったのは、

1.すくいあげるように回す
2.胸にひざを引き寄せる

この2つです。回しかた(手の動き)とフォーム(姿勢)はどの技でも大切で、後ろ回しだとまずはここに行きつきそう。

イラスト:左:回しかたとフォーム。前から後ろもちゃんと回して縄をすくいあげる。上がる縄をよけるように足を体に引き寄せる。右:着地のイラスト。沈みこむより、次のジャンプにつながるように。

すくいあげる縄が通るように体を引き寄せる

1.すくいあげるように回す

前回しだと、足の前で力を入れることが多いです。後ろ回しも同じで、こちらは足の後ろ(かかとあたり)が力を入れはじめるポイントになります。そこから足の下を通って、体の前で縄が上がっていくので、「すくいあげる」ように回す、というわけです。

この動きが小さいと、縄が上まであがりきりません。頭とか、ときには目の近くまでしか回らずに危ないこともあります(特に多回旋だと速くて怖い)。

ここで注意なのが、後ろ回しは縄が見えない背中側で力を入れるということ。

見えない縄を感覚で追うには、大きめに縄を動かして縄の張りを感じることだと思います。なので、予備回旋の段階で、縄が前から後ろに回っていくところもしっかり動かして縄に張りを持たせると、すくいあげる流れにつなげやすいと思いました。

これを、かかと付近で急にすくいあげるように力を入れると、足の裏などに当たりやすいです。(後ろ回しで足の裏に当たるときは、縄が高いか、縄の軌道のズレが原因でしょう)


2.胸にひざを引き寄せる

ちょっと大げさな言い回しですが、1の縄の軌道がやや高めになりがちなのを考えると、足を上げるフォームが必要になります。なわとびで足に当たるのがミスなら、「縄を避ける」フォームも立派な選択肢じゃないかな …… と。

この姿勢には1つ利点があって、空中ですこしかがみぎみになることで、体を支える効果があります。空中で体を小さくまとめるとでもいうのか……。僕のように体が傾きやすいと、こうやって体を引き寄せることでブレを減らせるのは助かります。

ただ、体を固めてしまうとそのまま着地して体(特におしり)が落ちて、次のジャンプにつながりません。着地時におしりがひざより落ちていると、ひざのバネをきかせる余裕がないからかと思います。ここは後ろ3重をどれだけ速く回せるかが影響しているので、回すのがぎりぎりなうちは、仕方ないかもしれません。速さだけを求めると空回りするので、やっぱり大きく回すのを速めて慣れていくのがいいでしょうか。

これを上体を伸ばしながら(=上半身が落ちないように)できるようになると、連続回数が増えてきます。

跳びながら足をすこし持ちあげつつ、3回旋で下ろす。その着地に合わせて地面を踏みしめ、次の1回に跳びあがる ―― これは、後ろ3重に限らず、多回旋の連続とびに共通するリズムですね。


後ろ3重は体を引き寄せるフォームをよく見ます。

動画に限らず、生で見せてもらえたこともあって、生山ヒジキさんが舞台裏で後ろ3重30回を見せてくれたときも、後ろ回しが得意な友だちが後ろ3重を軽く流しているときもそうでした。

それで、イメージするのはそのフォームでした。すくいあげる軌道がうまく合うなあ、と思ったとき、やっと、だからそういうフォームだったのかと気づきました。

競技で後ろ背面系のレベルが高かった時期が長かったせいか、今は後ろ回しも相当うまい人が多くて、3重くらいなら直立で跳んでしまう人も多々います。そこに至るまでの通過点として、上のポイントが使えるものであればいいんですが……。


ちなみに、専門家の解説はこちら。僕のはあくまで趣味の視点です。