とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

678 体幹と手の分離

■ 回す力を体に頼らない

今回は「バランスのこと」。

回す反動を切り離すには……。

ここ数か月、連続3重あや(8種類の連続)を練習していて、すこしずつ、体が空中で崩れにくくなってきた気がします。空中で体が伸びて、着地で沈みきらない。ようやく、5回、6回と続くようになりました。

跳ぶのを支える体と、回す手が、うまく分かれた感じです。


「回す力を体幹に影響させない」とでもいうのか……。

回す手も、どこかで支えがなければ動きません。その支えが体 ―― いわゆる体幹なのだと思いますが、あまり手の支えを体に頼っても、今度はジャンプに影響が出ます。体は、跳躍・滞空を支えるためにも力を使っているからです。そこがブレると跳びきれないし、技が通ったとしても着地が沈んでしまって、次の技へつなげづらい。

昔から、強く回すと勢いで体が崩れてばかりでした。その多くは、腕を引いてしまうために、空中で体が後退するパターン。引くというか、力を体で押さえこんで体が後ろに丸まるので、ジャンプも伸びないのです。三日月をイメージするとわかりやすいでしょうか。いかにも、後ろに、下に、荷重がかかりそうな形をしていますよね。

回す力を体に頼るというのは、そういうことなのです。


では、「回す」と「支える」を分離するにはどうしたらいいのか?

イラスト:「体と手の分離」のタイトルの下に、「跳ぶ前の縄の形」「ブレないジャンプ」「縄に集中して回す」の順で動きの絵。「支えはそのままに」とメモ。<br /><br /></p>
<p>この順番でつなげることかなと思います。

[跳ぶ-支える-回す]の関係

ジャンプを崩さないのは必須ですが、その前に縄は回っています。ここで手の動きをいいかげんにせず、手を上に向けながら、グリップの先で縄が上に回っていくようにする。ここが「縄の形」を作り、縄を安定させる部分。

そこでジャンプ。このあと続く縄回しのために手・腕・肩に力が入りがちなタイミングですが、いったん力まず跳びます。こうすることで、肩周辺に力が入って伸びあがりづらくなるのを防げます。手に力が入ることは、肩周辺で体を支えてしまうこと、と言っていいんでしょうか。それでは上半身でブレーキがかかってしまいます。

跳びあがったとき、あまり腰が引けないようにおなかから腰を前へ支えて、ジャンプが崩れないようにしている感じです。

その状態を保てたら、手よりも縄を振るのを意識するくらいに回すといいと思いました。手を意識すると、どうしても腕・肩・胸に力が入って、支えた体に違う力みを作りやすいように感じるからです。ここで「回す」と「支える」が分離された状態になるのかなあ、と。


実際は、「回す」を支えているとは思います。

それでも、腕という駆動部を関節を通じて「直接」支えるのか、回す動きから伝わってくる振動を「間接的に」支えるくらいのか、くらいの違いはあって、その差が支えを崩すか崩さないかにもつながるんじゃないでしょうか。

試すなら、前回描いたような、体は支えつつ手を動かす、エアなわとび的な状態でも実感できるかもしれません。

 


この話で書いた、ジャンプからのホバリング状態で、いかに支える体を崩さないかにも通じるようにも思えます。