■ 横に逃がしてワンテンポ
今回は「ステップのこと」。
ステップつながりでもう1つ。
以前、ステップのまとめ動画でやりやすかったのが「パドブレ」です。(ちょっと最後に違う宣伝が入ってますが……)
横移動ですね。横に動きつつ、足の動きで吸いこまれるように1点に集約していく見た目もいいステップです。
なわとび演技でも横移動があって、縄が縦回転で前後にしか動きそうにないなわとびで横へ動くと、場面転換にも見えて効果的です。なので、パドブレも相性がよさそう。
このステップ、足の動きごとに跳びながらでもできますが、サイドスイングと組み合わせてもおもしろいと思います。
こんな動きです。
(サイドスイングが見づらくてすみません。4分割のほうがよかったな……)
足の動きごとにサイドスイングを入れて、足がそろったあとでサイドスイングからのOやCを跳ぶ流れです。技記号で言うと、[S、S、S、O(C)]をパドブレに重ねている ―― で合ってるでしょうか。多回旋として1回のジャンプの中でつながってないものを「、」で区切ってます。
最後がOだったりCだったりするのは、サイドスイングに左右があるからです。僕の場合、左サイドスイングだとC(クロス)、右サイドスイングだとO(オープン)。左右どちらに振るかで、そのあと回しやすいのがOかCかの違いが個人個人であるような。
パドブレだと、最初の1歩でどちらに縄を振るかで4拍目の技が決まります。なんとなく、足を出すほうを避けるかな、と思ったパターンがイラストの流れ。
動画だと、パドブレのテンポは「3拍」と言ってます。とはいえ、4拍で囲われやすい音楽をダンスでもBGMにしているので、残り1拍は「待ち」で合わせている感じですね。今回のなわとびの場合、その「待ち」のタイミングにジャンプを入れて同じ4拍を作っています。
サイドスイングで横移動する人って多いんですよ。
たぶん、跳びながらだとミスしやすくなるからでしょう。頭上サイドスイングやリストラップで縄を逃がしながら位置を変えて、また技に入る、というシーンは競技であるフリースタイルでも定番だと思います。
冒頭で横移動の見ばえについてふれましたが、動画でも体を斜めにするとよく見えるって言ってますよね。ここも、「演技」としてはずせないポイントです。人にどう見せるかもありつつ、やっぱりちょっと「演じて」みたいじゃありませんか。
イラストの動きも、慣れると2拍目で体をひねって変化をつけられます。ひねりに合わせてかえしとびにしてもよさそう。かえしとびもサイドスイングの一種ですからね。これで2、3拍目をとれるので、背面サイドスイングからのOにつながるかな?
前回のプリキュアダンスもそうでしたが、ステップという足の動きに、なわとびとして「どう手を入れるか」が、なわとびでの工夫のしどころ、お楽しみ部分だと思います。