とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

768 背面MICリリース裏クルーガーキャッチ to EBトード

■ こんなふうに縄が通るのか……

今回は「複合技のこと」。

技名はこれで合ってるのでしょうか……。

最近、これがつながるんだ、と気づいた技の組み合わせです。途中まではこちらの動きです。

 

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説明したいときにこういうパターンが網羅されてるので、いつもありがたい技集です。

これを練習しているうちに、最後のキャッチに続けてEBトードにつながりました。あまりやったことのない縄の流れだったので、書いてみたくなったというお話。


もちろん、描いてもみました。

イラスト:技の流れ1~4。上段に小さく1と2。 1.背面側から体の右側へリリースしたところ。 2.それを左足を上げて後ろ側から脚下でキャッチするところ。 3.ポイントなので大きめ。キャッチした左手を背中側へ。右手は先ほどの脚下へ。それぞれ手の動きが矢印で示されている。EBトードのフォーム。 4.回ってきた縄を跳んでEBトード。

2 → 3で縄を左手で引きこみます

前半はふっくんの動画のとおり。後半の、縄を脚の下へ吸いこむような流れがおもしろいのです。

・キャッチした左手を引いて、縄といっしょに背中へ持っていく。
・リリースしていた右手も追いかけるように上げた脚の下に持っていく。

これで片足を上げた前後交差、つまりEBトードになるわけです。なんというか、あやとりやマッチ棒パズルのような「気づけば特定の形になる」玉手箱っぽい種明かし感があって、動きをトレースするだけでおもしろい。なわとびって、組み合わせの芸術でもあり、空間の合わせ遊びでもあるなあ、と思います。


何より、自分がこの動きを感覚として知らなかったからです。

EBトードはサイドスイングから入ることが多い技(フォーム)です。別のやりかただと、Oから軸足側の横に抜いてEBトードのフォームでもう一度軸足を通すくらいしか知りませんでしたが、裏クルーガーからもつながるんですね。試すだけなら、後ろ回しの裏クルーガーを体の前で前回しに戻すのがいいのかな。

この流れ、気づかなかっただけで、これまで見たトリッキーな合わせ技の中で使われていたのかもしれません。個人的には、今回、偶然の産物で気づけたのも楽しい出会いでした。

とはいえ、キャッチ自体できないこともあるし、さらにEBトードにつなげると成功率は6~7割。体が固くなってきてバランスを取りづらいのです。だからこそ、チャレンジしてみて跳べるとうれしいのでしょう。


競技的にはあまり使われないかもしれません。

ジャンプリリースから裏クルーガーキャッチ風に通してOCLはよく見ます。片手制限でレベルが上がるので、3重(4重?)なら競技レベル上限の8を取れるからでしょう。

これは、同じ裏クルーガーキャッチでも、すぐにOが入って技成立になるからです。イラストだと、2のあとで跳べば、フォームは特殊でも普通の前とびで「足の下を縄が通る」ので技成立。

一方、今回の技だと跳ぶ足の下を縄が回っていない(EBトードするために軸足の横に逃がしている)ので、EBトードを跳ぶまでは技成立にならない …… でいいのかな。すぐOに入るより時間がかかるし、キャッチ後の片手制限の1レベルを加算するタイミングがなさそうなので、得点を競う場面だと使いづらい印象です。

競技の話は素人目ですが、気づいていなかった縄の動きって、発想が広がりますね。