■ 跳びたい気持ちが技を作る瞬間
今回は「トラベラーのこと」。
こんなやりかたもあるんだ……。
学校のクラブで、今年もトラベラーをやりました。2人技や集団とびの枠を毎回作っていて、回す人と跳ぶ人が分かれるタイプの 2in1(?)の発展で教えています。
去年は、なぜかかけ声がやたらと盛りあがったトラベラー。
今年もミスってはわちゃわちゃ言いながら、でもそれはそれで話し合いとして前進して、跳べるようになってました。ところが、3人組で跳んでいた女の子たちに思わぬ動きが――。
トラベラーが続いてる……!
3人組だと、1人が回し手で跳ぶのは2人しかいません。2人跳べたら、それで終わりです。実は、そこで回し手が反対方向に戻りながら跳ぶことで、「反復トラベラー」とでも言える跳びかたでずっと続けられるんですが、その子たちの編みだしたやりかたは別でした。

なるほど、この手があるのか……。
長縄の8の字を思いだしました。回し手は固定ですが、跳ぶほうは跳んだら次の列に並んでどんどん続けていく流れです。今回のやりかたも、列を絶やさずにつなげていく流れですね。
跳ぶのが2人だとすぐ終わってしまうから、つなげてしまおうと考えたみたいで、なんというか、跳びたい気持ちが技を作る瞬間に出会えたような光景でした。
今の小学校では、コロナの時期に中断した可能性もありますが、初めて8の字を知らない子たちに会いました。跳んで抜けるタイプの長縄を教えたら、こんなふうに自然に跳び手がつながる動きが生まれるんでしょうか。
ただ、ちょっと苦戦はしてました。
テンポが速いと、跳び手2人では移動が追いつかないんです。
1拍ごとにどんどん跳ぶペースだと、回し手の横移動に跳び手が回りこむのは難しそう。よほど速く動かないといけませんし、位置合わせも崩れぎみでした。最短距離で移動しようとして、次の子が跳んでる縄に当たってるときもありました。
2拍以上がよさそうですね。回し手が跳ばせたあと、次の子まで空打ち(1人で前とび)をして間を作るのです。これなら、やりやすいタイミングに合わせることもできます。上のイラストも、そのテンポで描きました。左下と右上が、空打ちしてるところです。
もうすこし人数が多いと、下にいくつか縄を置いておいて、跳び終わった人が縄を手にして回し手に変わり、回し手は最後まで跳ばせたら縄を置いて跳ぶ側に回ることで、続けることもできるみたいですね。集団演技の一場面や、学校関係のブログで見たことがあります。