とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

270 グリップ×ハンドル

今回は「グリップのこと」。

以前、グリップを英語でハンドルと言っているのを見ました。

たしかに「握る」ものですね。それとなく納得したのは、自転車のハンドルが似た形状をしているからです。


自転車で片手運転をしたことってありますか?

子どものころ、たいていの人は一度は試したことがあると思います(危険行為に当たりますが)。多少バランスが崩れるものの、運転できなくはありません。

これ、右手と左手、どちらが運転しやすかったですか?

僕は左手です。高校・大学と通学で毎日乗っていたので、両手で運転していても、自然にわかるようになりました。

運転のしやすさに違いがあるんですね。曲がるときとか、力の入りぐあいとか……。左手ならスムーズに動かしたり支えたりできることが、右手ではぎこちなくて危なっかしいのです。僕の利き手は右手ですが、なぜかこのときだけは左手がラクでした。それは今でも変わりません。

ネットで検索すると、「利き手を自由にしたほうがバランスが取れる」「右に力が入りやすいので左で握ることで力のバランスが取れる」みたいなことが書いてあります。どこまで正確なのかわかりませんが、なるほどです。

そういえば、ボールを蹴るときに左足のほうがバランスが取れるし、側転するときも左手からついたほうがバランスが取れますね。似た理屈なのかもしれません。


それで思い出すのが、リリースを始め左手でやっていたことです。

自転車の利き手(?)と同じで、左手のほうが回しやすかったんです。グリップを握りながら普通のリリース(右手なら体の左側で右回転)で手首を回すと、左手のほうがすいすい動くのです。

今は右手がメインになりましたが、それでも背中側から抜くときは右手はどうしてもぎこちなくて動きません。演技でよく使っている背中側から抜いてリリース→後ろTSは必ず左手でリリースしてます。

このあたり、利き手とは別に、うまく筋が伸びない角度があるみたいで、どれだけやってもスムーズにいかないリリースはほぼそこが原因です。スムーズにいく角度でも、リリース自体、うまく回せないんですが……。

リリースができない理由をなんでも体のクセのせいにすればいいというものではありませんが、自転車のハンドルを握ったときの感覚を思い出すと、それだけでダメなんじゃないかと思えるのはたしかですね……。


グリップは握る。ハンドルは操る。

動詞で表すと(自分は)こういうイメージです。

子どものころは、学校でやる技は握っているだけで跳べました。今は、多彩な技を跳ぶためには、操る技術も必要です。どうにもならないぎこちなさに苦しめられることも多いですが、ほぼ握り続けているグリップとはうまくつきあっていきたいですね。

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グリップがハンドルであるとき、
ハンドルもまたグリップである。

           ―― トビィ・マール

……すみません、今考えました。