今回は「かえし跳びのこと」。
跳んでるようで跳んでない、不思議な動き。それがかえし跳びです。
これは一部の子どもにとって、なわとびカード最難関の技ですね。うちの小学校ではチャレンジ技の扱いとはいえ、できないままシーズンを終える子も多いです。僕も子どものときはできないままでした。
なわとびで壁になるのは、実は小さな動きです。小さな動きとはいえ、そこで縄が回らなくなれば、技はストップしてしまいます。つまり、その小さな動きさえできればうまくいく、というわけです。
では、かえし跳びは、どの動きが壁なのでしょう?
まずは、なわとびクラブのプリントから。
またつぎはぎですみません。この説明は、縄のまっちゃんの解説記事と動画を参考に作りました。
解説イラスト、解説文、解説動画と3つあるので、素直にマネしてもらえれば、動きをマネするのはできると思います。クラブでも、見本に合わせてマネすれば、たいていの子は動きだけならできました。
しかし、自分でやってごらんと言うと、一気に難易度が上がります。
つまずくのは、まっちゃんがポイントにしている3つの動きの部分ですね。
イラストで言うと、まず1→2の動き。
ここでよく見るのが、片手(イラストだと左手)を背中に回すのを忘れること。次に縄をぐるりと回す動きがひかえているので、回す手(イラストだと右手)に意識が行きすぎているのかもしれません。
次に、3→4の動き。
ここでは、背中に回した手が一緒についてきてしまう子が結構います。イラストのとおり、背中に回した手は、縄を回し終わるまで動かしません。縄を回す手だけに集中しましょう。
また、縄を回した手がスムーズに体の横(イラストだと右手側)に戻らない子もいます。肩や腕がねじれ状態になっています。これは、縄が頭の上を越えたら、手を上に向けて下ろしていくと、腕を無理にひねることなく行けると思います。
最後に、5→1の動き。
ここで、背中に回していた手(イラストだと左手)を戻します。戻さずに前回しに持ってくると、腕がひねられて、縄がうまく回りません。背中の手を戻すのを忘れないようにしましょう。
3つとも小さな動きで、気をつければなんとかなりそうです。
でも、連続した流れの中で次々と気をつけるポイントが来るので、混乱してしまいます。そこが、かえし跳びの難しさでしょう。
1つ1つ、身につけるしかありませんが、ある程度の区切りはあります。
1.前後交差(右手を左側+左手を背中の右側)
2.右手だけぐるりと回す
3.左手を戻して回す
これくらいのかたまりを目指すといいでしょう。
イラストのように細かくポイントを確認すると、覚えることがたくさんあって大変です。もちろん、基本の小さな動きは大切ですが、小さな動きの「流れ」を1つのかたまりとしてやってみると、小さな動きをまとめて身につけやすくなります。
今回はここまで。次回はタイトルの「+2」の部分を次のステップとして説明します。