■ 縄の動きがわかれば手も動かせる
今回は「かえしとびのこと」。
かえしとびで珍しくいい反応が返ってきました。
初めて、かえしとびを教えて手ごたえがあった気がします。
すこし前に、かえしとび関係の話を固めて書きました。
253 かえしとびは2つの側振でできている
254 かえしとびは手の向きも逆
255 かえしとびは横に回す
かえしとびを教えると、子どもはいろんな動きでそれぞれ混乱してしまいます。上の3つの話でいくと、今回は 255 の動き。「縄がどこを回るのか」をつかめたら、この子の中で一気に先に進んだのがよくわかりました。
手の動きがわかれば縄も回る。そんなふうに思っていたんですが、逆に、縄の動きがわかれば手も動かせる。こういうアプローチもあるんだなあ …… と。
縄をこちらで動かしてあげるだけで、それができます。かえしとびのように、本人が跳ばなくてもいい技ほど、縄を持って教えやすいですね。
ただし、手の動きをわかっていない子だと難しいです。
上のイラストは、後ろかえしとびを教えているときのことです。この子は「普通の(前の)かえしとびはもうできる」ので、打てば響くシーンなんですよね。
ところが、別の子に教えようとすると、こちらが縄を持って動かしているあいだに手をあちこちに動かして、何がなんだか状態になりました。
そういうときは、メインの手は縄の中央を持って、もう片方の手はグリップに近いところで持って動かしてあげると、本人の手にも動きが伝わります。(縄を引っぱってグリップを動かしていると言ったほうが近いかも)
いっそかえす手を直接持って ―― もありですが、縄の動きを感じて自然に手が動いたほうがいいですし、手を握られるのに抵抗のある子もいます。
うまく縄からヒントを見つけてくれればいいのですが……。
かえしとびは混乱する子の多い技です。
なわとびシーズンが来たので、このブログでよく読まれる話の上位にかえしとびが上がってきました。一番アクセスが多いのは、もっと前に書いた 129 かえし跳びの跳び方3+2(1) で、最初にあげた3つの話もすこし読まれているみたいです。
そのときそのときで考えて書いているだけなので、集大成がこれだ! というのはありませんが、自分の引き出しが増えるのはありがたいです。