とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

739 サイドスイング後半戦

■ 地面を打ったあとも回そう

今回は「サイドスイングのこと」。

サイドスイング後半の話です。

地面を打って、次のフォームに入るまでの部分ですね。昔と比べると、ここの動きがすこしはよくなっているのかな、と思っています。

なわとびは、足の下へ回すときに力が入って、それ以外がおろそかになりがちです。サイドスイングもよく似ていて、地面を打つところで力が入って、それ以外がゆるくなりがち。少なくとも僕はそうでした。

勢いをつけているだけで、縄をコントロールできていないということです。


このまえこんな話を書きました。


グリップの角度の話ですが、同時に、地面を打ったあと、一度真上に回せるとよいという話でもあります。サイドクロスにしてもサイドオープンにしても、縄の先(の動き)を意識できると、次のフォームに入りやすいのです。

実際に回すときには、手首の動きも必要になるでしょう。

サイドスイングは、体のすぐ横に両手を持ってくるフォームなので、手を動かせる範囲がせまいからです。地面まで縄を回したあと、グリップの先から縄の先まで動きが伝わるように流れを作るには、手を上に向ける = 手首を動かす瞬間が生まれます。

そこが地面を打ったあとの後半部分なわけですね。


これは、EBでさらに重要になると思います。

EBのような前後交差は、サイドスイングからつなげやすいフォームで、[SEB~]で始まる技はたくさんあります。ただ、すぐ上で書いたような手首の動きでEBにつなげようとすると、力の抜け落ちのような不足感があって、うまく回りません。

一方の手が、背中に回っていくからでしょう。

手の移動を優先してしまって、「両手で」サイドスイング後半を回せていないのです。僕の場合、EBは右手が前、左手が後ろで、右手はサイドスイングを回しているのに、左手は背中に動いているだけになりがち。「背中側でグリップの角度を作らないと……」と意識しているのも影響していると思います。

イラスト:「たとえばEBだと…」のタイトル。地面を打ったあとのサイドスイングをすこし斜め後ろから見た様子。大きな矢印が地面から後方にせりあがっている。その右に、背中へ回す手が弱いと縄がたるむ絵と、両手で回してから背中へ手を動かすと縄が張っている絵。

次のフォームまで手を動かせているか

これを、左手もいったんサイドスイングを回す力を加えてから背中へ持っていくと、縄の形が整うというか、右手だけでサイドスイング後半を動かしている不足感が解消されます。縄の感覚としては、地面をすべらせて上げるところで、右手と左手がそれぞれの位置へグッドラック!とばかりに分かれていく感じでしょうか。(すぐに体の前後で息を合わせるんですが)


どんな位置でも縄を動かせているかが大切ですね。

僕はフォーム優位というか、腕で動かしてしまっていた時期が長くて、手先から縄への動きができていませんでした。今回の話のように、一度勢いがついたあとの軌道だと、腕の動きでは縄をコントロールが追いつかないことが多いです。

リリースが苦手だったのも似た理由です。リリースは動きの始まりがサイドスイングに近くて、サイドスイングの途中で一方の手を離すような動きです。つまりは片手でサイドスイングを続けるようなもの。これがちゃんとできる人だと、利き手だけでもサイドスイングを制御できているのかもしれません。