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とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

212 わきの下がおるすになってますよ

技術のこと

今回は「開いた腕のこと」。

なわとびはわきをしめるといいそうです。

よく言われますよね。たしかに初心者はわきをしめず、腕を開いて回すフォームが多いです。逆に上手な人は、わきをしめて、コンパクトに回しています。見比べれば、どちらが上手に見えるかははっきりしてます。

ただ、それは見た目の話。

言われるわりには、どういう効果があるのか、逆にわきをしめない(腕を開く)と何がいけないのか、はっきりしません。

このへんをあまり考えたことがなかったので、考えてみました。


「何がいけないのか」のほうが考えやすいです。

一言で言うと、大振りになってムダが多くなるから、でしょうか。

わきをしめないと、腕を開いて回すことになります。腕で回している状態ですね。手先だけでは縄のコントロールができなくて、腕まで使って力を伝えます。

ただ、これだと疲れます。腕の大きな動きを体で支えるわけですから、全身にけっこうな負荷がかかります。体力的にムダが多いのです。

さらに、縄の軌道が大きいので、縄のコントロールも大変になります。遠くに回しているぶんにはいいですが、体に近づくにつれて、大きく広がった腕ではコントロールしきれなくなります。動きにムダが多いと言ったところでしょうか。

なわとびは正面から見るイメージがあるので、腕を開いた姿は「横」に開きすぎているイメージがありますが、実際は「縦」にも開いています。

これは上級技の代名詞でもあるTJにも言えることで、あまり腕を開いて前でトードの交差を行ってしまうと、縄の軌道が前すぎて、後ろ足に当たる場合もあります。

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こんな感じになるのを防ぐために、わきをしめるわけですね。点線がわきをしめたときの理想の軌道――のつもりです。

ただ、腕で回していた人がわきをしめても、すぐには回せません。実際は手首を使って、縄の遠心力をとらえながら回すことになります。縄の重さをとらえて、その重さを維持しながらコントロールしています。腕は、それに合わせて軽く振っている程度です(そこをわかりやすく解説できればいいんですが……)。

結局、わきをしめるのは、「腕を開くと起こるムダを少なくするため」ということで、欠点と比べて考えるとわかりやすいのでしょう。


ここで問題になるのが「時間」ですね。

そもそも、なんで腕を開いたフォームの話をしているかと言えば、前回、苦手な子をすこしでも安心させてあげられる的確な教え方ってなんだろう? という流れに始まっています。

たしかにわきをしめればきれいに跳べるかもしれません。
でも、それにかかる時間は?

その気になってやる子なら、うまくなるためなら繰り返しわきをしめて跳ぶ練習をするでしょう。なわとびが好きだからです。センスのある子は、そんなに繰り返さなくてもわかってしまう気がします。

問題は苦手な子。はたして繰り返し練習することに耐えられるでしょうか。

なわとびの習熟度は、大ざっぱに分ければ「跳べない」「縄は通る」「跳べる」の3つだと思います。苦手な子は、だいたい「跳べない」~「縄は通る」のあたりにいて、わきをしめることは、「縄は通る」~「跳べる」のステップにあるように思えます。

つまり、苦手な子に合った教え方ではないんですね。

指導経験豊かな人から見れば違うのかもしれませんが、少なくとも今の自分には、うまくはまらないパズルに見えます。

腕が開いていても縄が通れば1回は1回。苦手な子にとってはそれでも「できた」ですし、場合によってはそこでもう満足です。そこから、わきをしめて技術を高めるのは、跳べない時間を作るということで、イヤになっても不思議ではありません。

こう言う僕自身がまさにそうで、とりあえず技が跳びたいという気持ち優先でいろんな技を練習してきたので、縄が通っているだけで、腕の開いたフォームで跳んできた時間が大半を占めています。

それでもやっぱり上手になりたいなと思うから、今さらでも腕の開いたフォームを改善しようと思えます。やってみようという動機があるんです。

同じようなきっかけを芽生えさせるような、やる気に響くような言葉や持ちかけ方が必要なのでしょうね。それが響いて、初めて習得にかかる「時間」を乗り越えようと思えるのでしょう。


的確な教え方にはまだ遠いものの、書いていく中で「習熟度」と「教え方」が合っているかという視点が出たのは収穫でした。

ひとまずは、腕を開いている人がいたら、わきをしめればできるレベルかどうかを確認して、できるなら、わきをしめるとどういうメリットがあるか伝えて、「それならやってみようかな」と思わせるのが大切ですね。自分も含めて(笑)。