今回は「ルールのこと」。
レベルが下がる?
なわとびの世界団体の統合によるルール改正をおかもんさんがブログで解説してくださっているのを毎回読んでいます。
僕は、競技には関わりがないんですが、ここだけは二度読んでいったん考えました。
- レベルはWJRルールに近い形になった。トード、クルーガー、EB レベル1。AS,CL,TS レベル2など
ここから下は解釈が違っているかもしれません。「レベルが下がるならこう思う」という話として続けます。
残念でした。
自分はせいぜい、技単体のレベルを追っかけているだけ。それでもさびしい話です。競技には関わりがないはずなのに、レベルという数字だけは、存在が大きいんだなと思いました。
仕方ない、とは思うんですよ。
僕がなわとびを始めた数年前に比べたら、特殊交差の入った4重系を跳ぶ人は格段に増えて、小学生ですら当たり前のように跳んでいます。
多くの人ができる技なら、点数は高くなくていい ―― そんな思想があるのだと僕は勝手に思ってますが、その考え方からすれば、当然の流れです。高度化と、それによる発展が最後には選ばれて、長い目で見ればその基準を当たり前に受け止める人のほうが多くなるのです。でも――。
SCOができてレベル3。そこからTJに到達してレベル4だったのが、これからはレベル3のまま(?)。足を上げたのに。その下に手まで入れたのに。側振+はやぶさとレベルが変わらない。(2022.6.18 追記:SCOは2で、TJは3ですね)
思想やルールとしては理解できても、個人の達成感としてはちょっと……という話です。
レベルにとらわれすぎなんでしょうね。
技だけ見れば、新しい技が跳べているんです。そこを喜ばないと。
思えば、僕は演技でも、フリースタイル競技でもないのにどこかでレベルを意識していました。たとえば、2015年くらいにやっていた演技で後ろSOASを入れていました。それだと特殊ランディングでレベルは高くない(今だと3?)のを知って、SASOでコンプリートになればレベル5なので、そちらをめざして特殊ランディング系は入れなくなってしまいました。
でも、あのとき後ろSOASはウケたんです。
単縄を知らない人からすれば、ランディングもコンプリートもありません。多回旋の最後に見たこともないフォームで縄が通る、それだけで演出でした。安定しない後ろSASOに切り替えて自滅するより、よほどかいい ―― のに、高いレベルのほうに手を伸ばしたのがその後の演技でした。
競技で得点をねらうのでなければ、レベルを意識するのは演技者のエゴです。それでも跳べるならいいですが、そういうときって、けっこう「冒険」になっている場合が多い。今後、演技する機会があるかはわかりませんが、レベルに振り回されないようにしたいです。
ちなみにレベル1か2かの基準ってなんなんでしょうか。
A.両手が制限されていればレベル2
B.両手が背面にあればレベル2
このどちらでも、トードやEBが1で、TSやCLが2になるような……。KNとCNなら違いが出るでしょうか。Aなら両方2ですが、BだとCNだけ2?
こうやって勝手に推測するだけなら、レベルはいつでも楽しいお話です。