とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

352 シェイクとピンポイント

今回は「回し方のこと」。

縄を速く回すにはどうしたらいいのか……。

SCOOとかSEBOOに挑戦していると、よくそう思います。

上手な人は素早く手を上下するだけで速く回せています。あれはただ手を振るだけではダメで、回る縄に力を伝えるタイミングが合わないとできません。

マスターしたわけではないのですが、今回はそういう話です。


手を細かく振ると、たしかに縄の動きは速くなります。

でも、おそらく縄が暴れます。力を伝えるタイミングが合っていないと、縄に小刻みな揺れを伝えるだけになってしまいます。

そういう意味では、SCOOやSトードOOは「交差から開く」瞬間があって、しかもその瞬間に縄の先が張るので、タイミングを合わせやすいです。

縄の先が張る → 一瞬重みを感じられる → そこで素早く手を振る

これだけで、速い縄(この場合速いOO)になります。交差が開く力と、そこまでについていた回る力を、まとめて後押しする感じですね。

力をとらえるタイミングがあれば、回すというより振るだけなのに、速く回るのです。

ところが僕の場合、SEBOOはそうはいかず――。


縄の力・速さが手を振るのに追いつかないと難しいのかなと思います。

上の例だとOOで手を振っています。2回です。つまり、縄に力が行く回数も2回。その2回の瞬間に縄の速さが追いついていなければ、縄に力が行くタイミングがずれて縄が暴れます。

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僕はサイドスイングからのクロスはいまだに弱いのですが、SCOOやSトードOOは交差が開く瞬間があるのでなんとかなりました。

この場合、SCやSトードの「速さ」は弱いものの、交差が開く「力」にタイミングを合わせられるので、そこからの「OOの速さ」も作れて、手を振るタイミングとずれません。

ところがSEBOO。

とにかくSEBが体のねじれや手首の向きの精度を求められる動きなので、体幹や手首に難のある僕には難易度が高いです。なのでSEBで「速さ」が作れず、交差が開くほどの「力」も生まれないので、そこからの「OOの速さ」がいまいち、となります。

技自体はかなり通るようになりましたが、SEBの遅さやゆがみをOOでなんとか合わせるのに手間どるぶん、着地が遅れて沈んでいます。


あくまでも縄は回すもの。

自分なんかはずっとそういうものだと思っていて、どんな技でもある程度回すように手を動かしてきました。でも、多回旋も3重系、4重系になってくると、いわゆる「手首で回す」では間に合わないときも出てきて、長いことそこで行きづまっていました。

手を振るだけ、というのはインドロープに変えて重みがすこし感じられるようになってから、ようやく思い出した技術です。

考えてみれば、スピード競技や連続3重とびはまさにこの技術ですね。ほとんどそちらには手を伸ばしたことがありませんが、速く回す感覚をきたえるには、競技抜きでも挑戦するといいのかもしれませんね。