今回は「リリースのこと」。
だいぶリリース to OやOOがそれっぽくなってきました。
やっとキャッチがそれっぽくなったと書いたのが 348 リリース元年。あの段階で、なわとびを始めて5年以上たっていました。さらに4か月くらい。まだ危なっかしい部分はありつつも、ようやくその場でキャッチしながら跳ぶところまで来ました。
とりあえず、今の段階で気づいたことを書いておきます。自分のクセも関わった話なので参考になる人はごく一部だと思いますが、リリースについて書かれた文章をあまり見ないので……。
変わったのは、縄の形です。
今でも縄がきれいに橋状(アーチ状)になっているわけではありませんが、渦を巻いてグリップが半回転遅れて戻ってくる状況からは、かなりよくなったと思います。
どこに気を配ったかは 348 で書いたとおり。
そこで書いた「まっすぐ回してみた」がポイントで、イラストのように「真上に回してみた」と言い換えるといいかもしれません。
あとで書くように、縄の動きが渦状だと縄を動かしきれていません。僕のように渦状にするクセのある人が、渦状にならないようにするために、
・グリップを上に向けてでも、縄をまっすぐ真上に回す
この細長いアーチを作ることで、すこしずつ縄が安定してきました。
ただし、これで縄の動きをとらえられたわけではありません。真上の状態から縄に何もアクションを加えないと、縄は失速して落ちます。そこで、上から下に回す。「上」で形ができているからこそ、次の回転にもつなげられるのだと思いました。
それができないのが、今までの渦状の軌道でした。
なんとか回そうと手首をひねったり、縄に力が伝わる前に手元だけぐるぐる回していたせいかと思います。縄が真上にも回らず、始めから傾きました。
軌道としては、渦というより「バネ」のイメージです。
土星の輪のように、傾いていても、なぞっていけばいずれ同じところに着く形と違って、バネのようにらせん状のものをなぞっていくと、すこしずつ位置が向こうにずれていきます。
渦状のリリースも同じで、すこしずつ縄全体が移動していきます。実際、僕のリリースはこれまでずっと、移動する縄を追うように自分も45度~90度回ってキャッチしに行く動きでした。
この、渦状を橋状に変えるために、真上に回しました。
手の動きをそこまで持っていったら、あとは縄の動きを感じる練習だと思います。
僕の感覚だと、おっかなびっくりでも、ゆっくり回して縄を感じたほうが、動きをつかみやすいように思えました。韓国ロープから、すこし重みのあるインドロープに変えたのも、縄の重みをつかみやすかった一因かもしれません。
これがリリースの理想の形とは言いません。イラストでも、「橋」の宙にあるグリップの角度が微妙なのは、あるがままです。ただ、少なくとも自分が縄を感じやすかったのはたしかです。
ちなみに、前回の「縄を前に送る」はキャッチで活用できます。
キャッチの位置の話です。リリース中の縄や手が、奥まっていたり、体に寄りすぎていると、取りづらいです。これを、縄を前に送るように意識すると、グリップが戻ってくる位置も取りやすい前方へ調整できます。
リリース to ~に一気に近づいたのは、この技術を使ってみたからですね。
最近、30秒リリースのことを知りましたが、よくて10回くらいです。
というか、2回転では安定せず3回転。ノーミスでやりきることすらまだ困難。それでも、過去5年を思えば、挑戦できるようになっただけでも破格のできごとでした。
誰でも参考になる話ではないかもしれません。
感覚的な話なので、書きづらいし、伝わる内容なのか自信もありません。
ただ(だからこそ?)、こういう文章にはほとんど出会えなかったので、ダメもとでも読んで参考にしたかったときの自分を思って、書きました。