とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

579 7年ぶりのリリース

今回は「レッグオーバーリリースのこと」。

前回までの心のリリースつながりで、最近練習した技の話を。

この 0:52 でやってるリリースです。英語含めていろいろ調べましたが名称わからず……。トードの姿勢で片足の下に腕を入れたままグリップを浮かせるだけ(フローター)なのは「トードリリース」みたいで、今回のは、片足の下で回した場合のリリースです。

技自体は単縄を始めたころに動画で見たことがありました。当時挑戦したものの、もともとリリースが満足にできない状態だったので、まるきりできないまま、いつしか技自体を忘れていました。最近思いだしたのはこの動画から。

違うリリースなんですが、0:02 を見て、インバーストードからでもできるのかな …… とひさしぶりに挑戦してみたら、うそみたいにいろいろ見えてきました。


まとめるとこの2点です。

1.上に回さないと縄が落ちる
2.グリップを水平ぎみにしないと脚に当たる

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1は、過去の自分をあきらめさせた、一番の壁でした。昔はリリースが上に伸びず、渦を描くようにしか回せなかったので、すぐグリップが下に落ちてしまいました。ましてや、回している右手が左足の下で窮屈になっているので、回せなさは倍増(?)です。

このあたりは、リリースそのものの技術が向上して上に回せるようになったから、足の下でもできるようになったのだと思います。逆を言えば、リリースを上に回せる力が当時あったなら、その時点でレッグオーバーリリースもできていたのかもしれません。

ただ、これだけだと縄にブレができて、安定しませんでした。特に、やたらと体側に縄が寄ってきて、キャッチしづらいし、そもそも体に当たって終わるパターンも連発。

ですが、今の自分には、何がそういう状況を引き起こしているのか、心当たりがあります。イラスト(X 近い)のように、自分から見て右側に縄が傾く ―― つまり、右に傾くクセがそのまま縄の軌道をおかしくしているのです。


その対処が2。

体の傾きは手首の傾きでもあります。僕のフォームだと、手首が右に傾けば、当然縄の軌道も右 = 体側に寄ってしまう。だから右足に当たるし、当たらずとも縄が体に近づきすぎてキャッチしづらい結果につながってしまいます。

それを防ぐには、やはり、通常のリリースと同じく、なるべく地面に対して垂直な円(軌道)になるように、グリップの角度に気を配ることが必要でした。そのうえで1のポイントも逃さないことで、トードの姿勢からでも回ってほしいところにリリースできるのです。

ついでに言えば、1の縄を上にしよう = グリップを上に向けようとしたのも悪影響しています。右手でグリップを、なるべく真上に向けてみてください。グリップは右に動いたと思います。この動きが縄にも伝わるから、右にブレるのだと思います。

1も2も、リリースの基礎そのものですね。考えてみれば、回す手を片足の下に入れているだけで、あとはいわゆるMICリリースなのですから。


インバーストードから試したのがいいヒントでした。

回している右腕を、体の左まで持っていかなくても、真正面あたりで回せるので腕がきつくありません(多少軌道を斜めにしないといけませんが)。スペースがあって腕を動かしやすいということです。このおかげで、縦に長く回したり、グリップ(手首)の角度を考える余裕ができました。制限を1つでも減らすことの大切さがわかります。

制限と言えば、昔、リリースは回すときの制限にレベルはつかない(制限つきのキャッチにレベル加算がある?)ような話を聞きました。だからそこまでは見ないリリースなんでしょうか。制限どころか名称すらよくわからないリリースですが、長い年月をこえて、ようやく手もとに戻ってきた技でした。