とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

502 龍は雲海に潜る

今回は「左右リリースのこと」。

ドラゴンスイング再び。

短く速く、左右リリースを回せるようになりましたが、どうにも縄が暴れます。勢いあまって腕に当たり、血がにじむアクシデントもたびたび……。もはや龍に食いつかれているようなありさまです。

何がいけないのでしょう?


左右の端で回しすぎているせいではないかと思いました。

左右リリースは軌道が「∞」を描くようなイメージがあって、それに合わせようとすると、左右の端をふくらませるように回せばいいと考えがちです。でも、短く速く回すタイプになると、違うのが実情でした。

スピードや反転の勢いが大きいので、左右の端で大きく回すと、大きく跳ねあがってしまうのです。これが勢いあまって自分に向かってくる理由。軌道も崩れているのです。

上手な人の動画を見ると、短く速い左右リリースの軌道はほとんど「直線」です。より正確に言うなら、「∞」を上から押しつぶして直線1本に近づけたような軌道だと思います。

ムリに端で回さず、グリップが反転するのにまかせる程度でいいということでしょう。


実際のところ、手をすこし下に向けるくらいでもいいくらいでした。

こうすることで、「手の高さより下で」左右リリースの軌道ができあがります。僕は、何度も縄(というより、この技の場合グリップ)を暴れさせてしまったので、手の高さを上回らないように注意するくらいの意識で繰り返しているうちに、だいぶマシになった気がします。

慣れてくれば、手の高さを変えることで左右リリースの位置(高さ)の調節もできるようになるのかな? まだそこまで技術がないので不明です。


ここまでやると、縄を動かす感覚としては、「水平に∞を描く」ような形になります。

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∞、∞、と書いてますが、イラストのように、端で反転のためにワンテンポ作っているので(1~3の2の部分)、安全ピンを向かい合わせにくっつけたような形状に見えますね。横回しリリースを左右に往復させているイメージに近いかもしれません。とりあえず、今はこれが個人的にやりやすい回し方です。

なお、縄を浮き上がらせないための苦肉の策とも言えるので、多少安定はしたものの、見た目がよろしいかは保証できません……。僕は体のクセでリリースが右後方にそれやすいので、そんなにバランスの崩れていない人なら、こういう苦労は少ないかもしれません。


最後にタイトルですが――。

ドラゴンスイングという呼び名に引っかけて、前回(495496)がマンガ『るろうに剣心』の主人公の奥義なら、今回は『空挺ドラゴンズ』のイメージです。