とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

484 「引く」と「回す」の違い

今回は「回し方のこと」。

腕を引きがちな人向けです。少なくとも、自分にとってはかなりの進歩がありました。

引く途中で回す。

この動きに気づいて、回し方が大きく変わりました。ここまでの自分の中の流れがあっての気づきなので、これだけで誰でも回し方がよくなるかはわかりませんが、書いてみます。


引きすぎてしまう前に、手を回してしまうということです。

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このように、腕を引きすぎると、足に引っかからずに回せたとしても縄は楕円(だえん)に近い軌道になると思います。なんとか勢いで縄をとらえることができたとしても、軌道にムリがありますし、やっぱり引っかかりやすいでしょう。

そこを、途中で回す動きに入るのです。これなら、それ以上腕も縄も引かれることはありません。引きすぎがなくなるということです。

これまで、縄が引かれるのを避けるために、縄を前に押し出してみるとか、グリップの角度を前に向けてみるとか書きました。でも、よく考えたら、腕の引き方が同じなら、楕円の軌道が前に動くだけで、問題は残ったままとも言えます。(足の引っかかりやすさは多少避けられるかもしれませんが)

縄は、最後は回すものです。実は、腕の引きすぎが気になってから、腕を引かないように気をつけて回そうと何度も挑戦はしていました。なぜそれがうまくいかなかったのでしょうか。


今度は逆に、引く動きが消えたからではないかと思います。

縄を回すには、引く動きがなければとらえられません。特に、前に回ってきた縄を足の下へと回すとき。引きすぎを恐れてそこで引く力を止めてしまったら、腕を宙ぶらりんにして手首を回しているようなものです。前に出して回すだけでは、勢いをとらえられないのです。

つまり、「引く → (縄をとらえる) → 回す」の流れを素早く行うということ。

きれいに「回す」というのは、最初にちゃんと「引く」があるのです。引いて縄をとらえたら、すぐ「回す」に入る。この流れこそ、回すことだと感じました。

逆に腕や縄を引いてしまうのは、「引く → まだ引く → ようやく回す」の流れと言えます。回すどころか、引きすぎで足に引っかけてしまうことだって起こります。

ここには習熟度の問題があります。上の(縄をとらえる)の部分ですね。引いたときに縄をとらえられなければ、「回す」は空回りに終わります。縄をとらえらないから、「まだ引く」になってしまう、とも言えます。小さな子が交差に入ろうとして、どこまでも腕を引いてしまうのが、縄をとらえきれない一例でしょうか。

僕がこのところ書いてきた話だと、グリップの角度に気をつけて縄が張る感覚をつかめてきたから、縄もとらえやすくなって、すぐに「回す」に入れた感じです。前提としてどれくらい縄をとらえる技術があるかで、結果が変わってくる回し方だと思います。


上のイラストを想像して気づいたとき、回し方が一気によくなりました。

「引く → 回す」の切り替えが短くなったことで、自分としてはかなりコンパクトな回し方ができてびっくりしました。SCCC系の8連が、こんなに素早く回る! 自分比ですが、ひさしぶりに「できた喜び」にひたれたと思います。

小さな動きはちょっとしたブレに弱いので、まだまだ安心はできませんが、自分なりの大きな進歩でした。