とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

560 斜めにさすTJ

今回は「TJのこと」。

サイドスイングからトードに入る軌道の話です。

サイドスイングのあと、逆の外側から体側に「斜めに」入れて回すような軌道。472 まっすぐ回すか? 斜めに入れるか? で考えたころから、SEBやSEBトードで始まる技でもよく使う軌道です。……というか、SEB系はそういう軌道で練習していて、TJでも使えるんじゃないかと思ったのがきっかけでした。


こういう軌道ですね。

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僕は、TJ4重で縄がそれがちです。

具体的には、サイドスイングからトードに入る部分。横移動の力が強すぎて、縄が外にそれてしまうのです(図3)。TJではあまりこのミスがないので、単純に、TJ4重だと速く回そうと力を入れすぎて(縄を引っぱりすぎて)いるのだと思います。

これを抑えるために軌道修正しようとしたら(図2)、なんだかSEB系でやっていることと似ていて、わりとすんなり縄が通ってくれたのでした。

トードに入る軌道は、側振とび(サイドスイングから交差)のように、前からまっすぐに回して足の下を通すイメージです。上げた足があるので、そこを避けてすこし横にズレる程度で、基本はまっすぐなのが王道かと思います。

ただ、この上げた足というのがくせ者で、イラストのように縄が外側へそれるのをふせごうと軌道を内側寄りにすると、今度は上げた足に当たるのです(図1)。このへんはTJに挑戦しはじめたころに苦戦したバランスのとりかたを思いだします……。

そんなわけで、斜め軌道ではどうかと試してみたのでした。


やってみると、意外といける回し方です。

上げた足をかわしながら、トードの空間にうまくさしこんでいく感じ。いったん外側に軌道をそらしつつ、そのままコースアウトさせずに縄を内側に引きこんでいるような軌道になっています。

EB系だと、そのまま反対側に弧を描きながら、頭上を回さずに戻してOなどにつなげますが、普通のTJだと頭上を回して正面からOに戻す流れになります。入りは斜めですが、戻しは正面に軌道を調整すると、ちょうどよく技をしめられます。

……そんなのありかなあと思いますし、SEB系ならともかく、TJは上で書いたようにまっすぐ回すのが王道だろうとは思います。ただ、余裕のある空間へ手や縄を導くのもなわとびの技術だとするなら、こういうやりかたもありだとは思いました。


その人のクセに応じた工夫でしょう。

これが完成形になる未来はまだ見えません。安全な空間がわかってきたら、「まっすぐ」に近づけるかもしれません。だとすると、TJを斜めにさすのは、安定して跳ぶための途中段階・ステップという可能性もあります。