とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

567 なわとびは床を傷つけますか?

■ 施設を使える姿があるのなら

今回は「施設のこと」。

管理画面でアクセス歴を見ていると、床のキズ話がしばしば出てきます。


もう長いことアクセス歴に載ってきています。床のキズ問題は、いろんな人が気にしているということなんでしょうね。このブログだと、屋内施設を使うときの壁として、何度かふれてきました。

改めて考えたときに浮かんだのは、なわとびって「積極的に床を打っていくスタイル」だからダメなんだろうなということでした。たまにネットで見かける言い回しです。皮肉めいた意味合いが、ちょうどダメ出しされるイメージに重なりました。


でも、なわとびと他のスポーツで何が違うかは、結局そこにあるのでしょう。

屋内で道具を使うスポーツなら、バドミントンでも卓球でも床を打つ可能性はあります(床近くでラケットを振ったときとか、支柱や卓球台を引きずってしまったときとか)。それでも、あくまでそれは可能性・偶然で、「故意」ではないのです。いやでも縄が床に当たるなわとびとはそこが違います。

なわとびだって打ちたくて床を打ってるわけじゃありません。でも打たざるをえない。それを違う立場から見れば、「積極的に打ってる」と皮肉っぽく受け止められもするでしょう。同じスポーツでも、「かもしれない」と「絶対起こる」だったら施設側はどう思うか?

まして、単縄の場合、特殊なロープや、グリップすら床に当たる技があります。

ワイヤーロープで30秒に 100~200回のスピードでひたすら回したり、ドンキー(逆立ち姿勢)やプッシュアップ(腕立て姿勢)でグリップを持ったまま手をついたり……。考えてみると、単縄レベルになったらどれだけ床を打っているんだという話ですね。


ただ、これはすべてイメージ論です。

イメージ論だからたちが悪い。実際の傷つきぐあいはどうなのか? と調べてみても、なかなか実証された結果は見つかりません。だからこそ、上のような話にアクセスが続いているのでしょうし、施設も傷のつきやすさより「床を打つ可能性」を重視するのでしょう。

実のところ、単縄の多回旋はたしかにビュンビュン回しますが、強く床を打つのはサイドスイングか技の最後くらいで、案外当たってません。とはいえ、それだけでも当たるイメージを持たれてしまうのもまた事実……。

当時、「床を守る」ためにマットを準備しました。準備するならフロア全面とまで言われてあきらめましたが、練習の大半は1か所にとどまっていることを考えると、跳ぶ側も施設もそれでOKなら、そこでお互い妥協するのが一番に思えます。

演技練習したい人にとっては動けない不満はあります。そういう人のために、広く使わせてくれる施設マップをみんなで整えれば、いつもじゃないにしてもチャンスは生まれます(近場ですら遠いかもしれませんが……)。それすら不自由を感じるなら、少なくとも今はそういう環境でしかありませんし、できる場所だけであきらめるしかないでしょう。


いつだったか、知り合いに施設を使ってもいいよと言われました。

子ども会で借りているから、すみっこで練習してもらって、ついでに子どもたちに教えてもらうのもいいかな、なんてありがたい話でした。あまり活動を大きくするつもりはなかったのでお礼だけにしましたが、床のトラブルがすこしだけ頭をよぎっていました。悲しいことです。

施設を使える姿がSNSその他ですこしずつ広がっていけば、変わっていくのでしょうか。実はもう、変わりつつある段階に進んでいるのかもしれませんね。

イラスト:体育館で、マットを敷いて練習している子どもたち。ドンキーでグリップごと床に手をつく様子、CL終わりの技で強く着地する様子、リリースがそれてマットの外へ出そうな様子……。

床への配慮。あまり見たことがありませんが。