今回は「クラブのこと」。
ついに、待望のクラブの時間がやってきました。
……が、いろいろと技の準備をしたものの、子どもたちの反応は今ひとつでした。理由は次の一言に尽きます。
跳べないからつまらない。
コンセプトも、用意した技も、まずかったみたいです……。
最初は興味津々なんですが、実際跳ぶと跳べなくて飽きる、この繰り返しでした。
今回跳んだ技は、足ふり跳び、前後切り返し跳び、回転跳び、クルーガー、アームラップでした。
最初の足ふり跳びで、どこかの妖怪のように「む~り~」という声があがりました。ステップ系のいわゆるフロントキックで、リズムとタイミングを試すのにぴったりかなと思ったんですが、「2重跳びならできるけど、リズム系なんてできん!」と堂々と降参されてしまいました……。
回転跳びはサイドスイングを使わないタイプの180でしたが、もうアウトでしたね。練習で目を回す前に、わからなくて頭がぐるぐる回っている感じ。挑戦する気がなくなっているのがよくわかりました。
授業やなわとびカードに載ってない技を、と思って選んでみましたが、40分くらいの中で次々と新しい技を試すって、難しいことですよね……。
子どもたちは、クラブの間、新しい技を「ばんばん跳べる」イメージを持って参加していたのだと思います。そういう意味で、コンセプトを含めて、用意した技は「期待はずれ」だったのでしょう。
「次はもっと簡単な技でお願いしま~す」
終盤に、難しかった? と聞いたあとの、ある子の返事です。なわとびクラブを企画した側にとって、大切な言葉だったと思います。
知らない技だけじゃ、楽しい気持ちにつなげられない。
すこしでも達成感があってこそ、なわとびを楽しんでもらえる。
なわとびクラブは、なわとびを楽しんでもらう場のつもりでした。でも、子どもにとっての新技は、楽しむきっかけにはつながりませんでした。むしろ、そこを突破できなければ、いつまでもたっても楽しさにつながらない、「壁」でした。
結局、去年のなわとびシーズンと変わりませんね。
技の紹介が、押しつけにしかなっていない。
クラブなら、という見込みが甘かったというほかありません。
跳べれば、見たことのない技でもまだやる気も出るようですが、簡単な技か……。
これって、難しい宿題ですね。覚えやすくて、できれば2重跳びみたいに爽快な技。
クロスフリーズは次で約束しました。それ以外は、覚えやすかったアームラップの進化でヒーローフィニッシュくらいでしょうか。悩み中……。
ちなみに、クラブの時間だけで覚えられなくても練習できるようにと、こんなプリントを配りました。
A4用紙2枚の自作教材になりました。教材と言っていいのかな。これを見て、家で再挑戦してくれる子がいればうれしいんですが……。
そのうち、このブログでも技説明で使ってみます。
でも、ほんとに必要なのは、子どもをのらせること。子どもに跳んでみたい、あきらめずに覚えてみたい、と思ってもらえる自分の教え方です。
「全部新技の時間にしない」など、初めてのクラブの時間を通して考えたことを、次回は書いてみたいと思います。