とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

479 ホバリング

今回は「滞空時間のこと」。

「空中で止まってるみたい……」

以前、友だちと練習していたとき、一緒に練習していた子の保護者が、友だちのTJ4重(だったかな?)を見てそうおっしゃっていたのを覚えています。跳びあがってトードOをするあたりまで、空中から下りてくる感じがしませんでした。

ほんとですね、と僕も思わず言った覚えがあるほど、空中で止まっているように見えました。

あまり詳しく考えたことがなかったんですが、これ、どうしてそう見えるのでしょう?


ヒントはヘリコプターにありました。

森博嗣さんのエッセイで、「三十五年ぶりにラジコンヘリコプタにはまっている。」という話があります。(『つんつんブラザーズ The cream of the notes 8』、講談社

そこにホバリング」(空中停止)のことが書かれていて、「ホバリングは基本中の基本だ」とあるのです。上昇も着陸もこの状態からとのこと。

たしかに基本……。なわとびでも、基本となるかは別として、空中で止まっている姿は、ホバリングと重なります。

ホバリングの仕組みは、ざっくり言うと、

 ヘリコプターが上昇する力(揚力) = ヘリコプターが落ちる力(重力、重量)

このように、上がる・下がるがちょうど釣り合っている状態です。なわとびで同じように浮きっぱなしは難しいにしても、同じ理屈で考えることはできます。つまり、落ちる力に負けないだけの上がる力を維持していれば、空中で止まった状態に近くなるわけです。

跳びあがったときは上がる力のほうが大きくて体を空中に上がります。でも、重力がある以上、上がる力は徐々に抑えられていきます。上がる力と重力が逆転したときに体は落ちはじめると思うのですが、これって、普通に考えると、上がる → 下がるがすぐに切り替わって、「上がる・下がるが釣り合った時間」はそれほどない ―― つまり、空中停止しているような時間はないようにも思えます。


それでも空中で止まっているように見えるのは、体の使い方にありそうです。

バスケ部やバレー部だった人とか、部活で教えたことのある先生に以前聞いた話だと、このへんを意識した練習があるみたいです。バスケのジャンプシュートとか、バレーのアタックとか、空中で止まるようにして動きをとるシーンが、競技の中で実際にあるからですね。

エアジャンプシュートとかエアアタックをするそうなんですが、空中で1動作加えて、より高い位置で動けるようにするイメージだと聞きました。なわとびだとバスケやバレーと違って腕まで高い位置には持っていきませんが、それでも肩とか足とか、空中で落ちる力に抵抗するように力を加えるのが近いのかもしれません。


言い方があいまいなのは、僕自身はそのへんの感覚には届いていないからです。

何度かブログで書いたような、上半身をまっすぐ上にとか、頭や肩を空中に突き出して残すとか、それくらいのイメージが近い気はします。

ただ、これだと腰が引っぱられてケガしやすいので、足も下から押し上げる感じかなと思うのですが、体の使い方が悪いのか、空中に伸び上がれる感じには届きません……。

単純に、高く跳べる人ほど落ちる力に抵抗できる時間が長いとも言えますが、空中でホバリングできるような体の使い方を意識すると、変わってくるのでしょうか。

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