■ 頭上で縄をとらえると回しやすい
今回は「回し方のこと」。
476 であれこれ書いてからは、マスクをして跳んでます。
技術の話でマスクとはいったい――。これはあとで書きます。まずは、いきなり縄に勢いがついてびっくりしましたという話。
SOOTSやSOOCLが跳べるようになってから、練習のときには必ず跳ぶようにしています。着地で沈みこむレベルだったのが、ちょっと余裕ができてきた感じ。3重の最後に背面系を「ぶちこむ」のがとにかく気持ちよくて、体がほぐれてきたあたりで跳んでます。
これらの技は、ずいぶんと縄を勢いよく回せていることに、最近気づきました。僕はサイドスイング+3重系が限界なので、もともと強く回すほうなんですが、それにしたってけっこうな勢いで回ります。1回旋少ないSOTSだと、とたんに勢いが落ちるのに、どうしてSOOTSだと勢いよく回せるのか?
手が、いったん上を向いていました。
最初のOに入るときです。そうやって、縄をすこし高いところで「ためて」、一気に引っぱって回している感じ …… でしょうか。
1回旋多いと勢いよく回せる話は、425 その空間へ叩きこめ! でも書きました。SOだけだとすぐにTSやCLに入らないといけないので縄がふわっとしてしまう。でも1回旋多いと、SOOまで勢いをつけてから回せる。そのSOOの「かまえ」が、手をいったん上に向けたポーズなのでした。
これで何が起こるかというと、回すためにいったん縄をとらえられるのです。
上で書いた「ためて」いる瞬間ですね。動き続ける縄をとらえて強く引くのは難しくても、いったん宙で止まった縄なら引っぱれるということです。
極端に言えば、縄を真上に振り上げて、動きが弱まりかけたところで引っぱって地面に叩きつけるのと同じです。手をすこし上に向けて、縄を浮かせているような状態ですね。
SOOTSなどを跳ぶときに、いつしか自分がそうしていたのでした。
これを普通に跳ぶときに意識すると、感触が違いました。
これ、もうすこし動きをながめてみると、(前回しなら)後ろから前に回す動きをちゃんととっている、ということでもありますね。腕、あるいは手首が、意識的に動いているといってもいいでしょう。
ただ頭上で縄を止めるのではなく、ちょっと手を上にあげて、回っている縄に小さくアクションを加える。そうすると、縄をゆるめないまま、とらえられるように感じました。(2023.6.28 追記:上にあげるときの手首の動きで、縄の張りを維持して回しつづけると、「手首で回す」に近づけるのかな、とも思います)
後ろから前を回すというと、2月に書いたこのへんの話を思い出します。ちゃんと手を動かして縄が回っている ―― と言っていいのか……。
冒頭でマスクが何か関係しているように書きましたが、マスクで顔から下の視界がさえぎられて、縄の動きをとらえづらかったのがきっかけでした。間を作って、次に縄が見えたのは、イラストのように顔の上。ちょうど間を作るために止めた手が上を向いて、なんだか縄をとらえやすいし、回せている感があったというのが、事の始まりです。
ところで、「宙で止まる」のは縄だけでなく、ジャンプしたときの体でもそう見えるときがありますね。次回はその話で。