とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

572 アングル注意報

今回は「角度のこと」。

縄がそれるのって、だいたい手首のせいですね。

前回のジャンプリリースの話でも書いたんですが、なわとびは手首が傾けばそのぶん軌道がズレます。これは、グリップの向く先が変われば縄もそちらへ回るということです。

リリースだと、多くの技は片手で回すので、軌道は持ち手の角度でほとんど決まります。キャッチのことも考えれば、リリースしたグリップを「戻す」ためにまた角度がついて、さらに軌道の変化を意識しないといけません。


体のクセや手の移動に対する「意識」が、手首の角度を作っていると思うんです。

クセなんて、むしろ「無意識」だと思われるかもしれませんが、自分の頭を素通りしているだけです。たとえば、僕の場合、体のクセで右に開くと、「あ、体幹が右に動いたな」みたいな認識で、気づくと手首の角度も連動します。カーブに合わせて体が傾くのと似て、自分の中で感覚はきっちり「意識」して動かしているのでしょう。

手の移動も同じです。サイドスイング始まりの動きがまさにそれで、サイドスイングから交差やトードに手が移動するとき、手首も思わず余計に …… という経験はないでしょうか。僕にとってはあるあるです。

移動方向に手首まで傾くと、縄は「こちらですね」と余計なところまで回ります。余計と言っても、縄からすれば手首を傾けてでもそちらを向かされたんですから、そっちに回るしかありません。


ここまで書いて思うのは、フォームって固定なんだということです。

上手な人はいつも同じ姿勢に持ちこんでいるように見えます。そこが一番うまく回るフォームだと身につけてきたからでしょう。そうしたフォームを作って、そこから余計に動かさずに勢いや力かげんを試していくのが王道なのかもしれません、

僕のように、「回し方!」「勢い!」と意気ごんでいると、いつしかフォームの確立を通りすぎてしまいます。ずっと「回せない」と書いてきましたが、もともと崩れた姿勢でさらに力をこめていては、回しづらいのは当然ですね。縄を引っぱりすぎてしまうのなんて、積極的にフォームを崩しに行っているようなものです。

固定となると、基本はやっぱり「真横」だと思います。

自分が手首を傾けて、真横から逸脱しがちだから …… というのもありますが、 392 グリップを真横に や 471 EBに直線を見た  で書いたような、左右のグリップの水平・直線が、縄の回転の軸となってくれるイメージは変わりません。タイヤと車軸のような関係ですね。ここからのズレ・ブレにどれだけ気をつかえるかがフォームの固定でしょうか。


今回のテーマを浮かべながら後ろ3重を練習していたときのこと。

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前から自撮りしてもよくわかりません。でも、自分の目から見ると……。一見、握り方の問題に見えますが、これも右の手首のひねりから来ています。