とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

725 「床に傷」と風評被害

■ 科学よりも心理

今回は「施設のこと」。

このテーマ、たまに読まれつづけてます。

 


主にこの2つ。「なわとびあるある」の1つなのかもしれません。僕はもう施設を利用しなくなって久しいので、床に傷問題は次の考えで止まってます。

・影響がどれくらいあるのかは不明。
・床を打つ、当たるのは他のスポーツだって起こるはず。
・ただし、なわとびは積極的に床を打ってしまう運動。
・それを施設と利用者(特に使用許可する施設)がどう受け止めるか?

ひさしぶりに検索してみたら、結果はあまり変わってませんね。パラスポーツの施設利用で車いすや装具がネックになる話あたりは、程度の差こそあれ通じていると思います。


今回テーマにしたのは、風評被害という言葉で思いだしたからです。

原発の処理水放出がニュースになったときに、いくつか目にした言葉でした。安全基準や影響について問題ないとされる一方で、漁業者からすれば風評被害は避けられないから反対、という構図が大きく見えました。

なわとびが床を傷つけるかどうかは、処理水ほど科学的に検査されたデータがあるわけではなさそうです。(あったらすみません) でも、1時間練習したら傷だらけなんてことはないでしょう。技によってはグリップが強くこするくらいのことは起こるにしても、他のスポーツでも、不慮の事故はありうる話です。

それでも風評被害は起こる。処理水問題を見ても、科学よりも心理の側から生まれる話に見えます。だからこそ、2つの主張になってしまって折り合いがつかない。この構図が、床に傷問題も同じだなあと思ったのです。

そう考えてみると、処理水問題に見た話をなわとびに当てはめてみたらどうかな、とも思いました。


たとえば、「他に方法はないのか」という指摘。

施設側からすれば、「屋外じゃダメなんですか?」と言いたくなるかもしれません。利用者側は、マットを敷くのが無難な感じですね。ただ、場所は限られますし、別にマットを敷かなくても施設で跳んでる人の映像はたくさんあって、「認めてくれてるところもありますけどダメなんですか?」とも言えそうですが……。(僕はある施設で「余所(よそ)は余所です」と返されました)

そして、OO水と言葉にするから問題が広がりやすい部分。

当時、そう評価したい他国や、見出しで煽(あお)る報道が目に入って、風評被害に一役買ってる印象がありました。今は逆に沈静化を取材した記事も見ますが。

床に傷問題も、いちいち表に出すことが風評被害なのかもしれません。それまで気にせず利用できていた施設が、何かの機会に「床に傷」という言葉を知って、念のため今後の利用を断ってくる ―― とか、まったくない話でもない気がします。

愉快犯を満足させないためには、事件自体を報道しないことが効果的とエッセイで読んだことがあります。僕は興味でこうしてテーマにして書いてますが、逆効果な部分もあるのでしょう。


上で、検索結果は変わっていないと書きました。

変化があるほど大きな問題ではないのかな? 声があがりそうなSNS関係をあまり見てないのもあって、施設に断られて苦しんでる人の声は、もう何年も目にしてません。施設で跳んでる人の動画が増えている(?)なら、気にしない人が多数になる変わり目が訪れているのかもしれませんね。

そうだったらいいなと思いつつ――。

イラスト:体育館である動きをする男の子を右斜め後ろから見た絵。右足で床を踏みこみ、左足は床をすりながら後ろへ。縄は体の横を逃がすように強く床を打っている。左上に、ぼんやりと四角を複数重ねた模様。

床を打たずに運動はできない

このまえ公園で、ふととった動作。屋内なら、床を踏みこむ軸足、床を後ろへ擦(す)る足、床を打って走る縄 ―― 本当に、なわとびだけが傷を作るのでしょうか?