とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

733 シンクロナイズドスイング

■ 2人技に必要なのは?

今回は「ホイールのこと」。

1人だとできない技があります。

2人技やダブルダッチです。今でも学校でなわとびクラブをやらせてもらっていて、終盤はだいたい2人技を入れています。普段練習できないタイプの跳びかたですが、授業としてのクラブは他学年交流の目的もある(だから複数学年でいっしょにやる)ので、そこははずしちゃいけないな、と思って時間をとってます。

このあいだ、ホイールをやりました。

2人で2本の縄を使う跳びかたです。これをやると毎回思うんですが、なかなか縄がそろいません。原因は主に、「縄」と「技術」にあると思います。


縄については子どもも自然と気づきます。

 


この話に出てくる「トラベラー」だと、回す子が縄の中に他の子を入れて跳ぶので、「なるべく縄は長いほうがいい」と気づいて、一番長いのはどれ? と比べだすんですよね。毎年、おもしろいくらい自然にこの景色が生まれるので、なわとびの神様の魔法かと思うほど。

ホイールもそうで、「長さが違うとまずいのでは?」と2本を比べる子が今回もいました。

ただ、気づくけど解決しないのが、クセのついた縄です。この時期だと、縛ったままだったのをようやくほどいて使う子がたくさんいて、すごくクセがついています。それを2人で重ねながら跳ぶので、どうしても接触して引っかかってしまう。クセはその場ですぐに直せるものではないので、立ちゆかなくなります。

解決策は縄を替えること。ビーズロープは重みもあってよく使います。今回も2本のビーズロープに替えてみたら、あっという間に跳べました。ビーズロープだからというのもあるとは思うんですが、「両方とも」ビーズロープだったからではないかとも思いました。これこそが、縄をそろえるということでもありますね。


もう1つは、技術をそろえることです。

今回、一度やってみたいと思う技があって、6年生の女の子にお願いしてみました。



ホイールの交差とびです。クラブのプリントにイラストで描いたのも参考にして、まずは跳ばずに形を作ってみたら理解できたみたいで、すぐに跳べました。それも、ビーズロープではなく、普通に自分の縄で。2人の技術がきれいにそろっていたからでしょう。

自分ではなかなか試すチャンスがなかったので、わかればこんなにスムーズにできるんだなと、喜び半分、感心半分で拍手してました。


自分では難しいな …… とも思っています。

僕はどうしても右に傾いてしまうクセがあって、自分だけならそれを調整しながら跳べるのですが、2人でやろうとするとどうしても僕側の縄が引っぱられてしまうのです。むしろ、普通に跳べている人に、僕のほうがうまく合わせられないと言っていいかもしれません。

思えば、友だちと練習していたころも、あんまり2人技はやりませんでしたね。自分が技術をそろえられないせいかな、と今でも思っています。

そういえば、シンクロナイズドスイミングって、今はアーティスティックスイミングって言うんですね。つい最近まで知りませんでした。アート(芸術)であるためには、シンクロする必要が求められているのかもしれないなあ、と改めて感じました。

イラスト:学校の広場。男の子2人がビーズロープでホイールを跳べて、縄が上まで回ったところ。女の先生が横で拍手している。その横では、女の子2人が交差でホイールを成功させている。

なわとびでシンクロ