とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

884 跳べないから跳びません

■ そう言われたわけではないけれど

今回は「クラブのこと」。

早いもので、今年のクラブが終わりました。

全5回。転勤した学校で初年からなわとびクラブをやらせてもらえてありがたかった反面、子どものおとなしさにためらうことも多い時間でした。

このまえのクラブでダブルダッチをやったときが、そんな時間でした。

tobimaru-jdr.hatenablog.com

このときは、縄に入ろうとしないのは、長縄(8の字)の経験がないのが大きいのかなと書きました。コロナ時期の感染症対策で、今の子たちは8の字をやってないんですよね。今の学校がもともと8の字をやってなかったのかもしれませんが。


でも、それだけじゃありません。

跳べないなら跳ばないのです。

側振とび、かえしとび、グリコフリーズ、TS …… 学校でもやっていそうな技から、あまり見ない技まで、いろいろとメニューにしました。最初だけはやってみるけど、よくわからないと棒立ちの子たちが必ずいます。

僕が回って教えてみたり、他の先生やできた子がいっしょにやってみたりするんですけど、「やっぱりわかんないんで、いいです」みたいな遠慮しますモードに入った感じで、あまりしつこく教えようとすると縄ハラにでもなりそうな気持ちになりました。

今の子たちはあきらめやすい ―― なんて言ってしまうと安直でしょう。対比できるほど昔の子の様子を知りませんし、統計などに当たったわけでもありません。何より、そこに理由を求めるのは指導者として逃げに聞こえます。


前フリで Twitter にこれを過去話として載せました。

tobimaru-jdr.hatenablog.com

紹介する技は、学校のクラブという「場」に合っているのか?

メニューに入れた技が、そもそもの選択ミスということです。ムリしてまで跳ぶことに意欲がわかない。だから子どもも跳ぼうとしない。

あくまで可能性の1つです。逆にどんな技でも盛りあがる場を作れる人なら、技の選択ミスなんて起こりません。ツイートでも「学校で、トードを教えて盛りあげられる人は立派ですね」なんて書きました。

僕にはそういう場を作るスキルがないから、変わった技に頼ってしまう。細かく見るなら、珍しさという属性だけに頼って、跳びやすさや覚えるメリットなどを拾えていない。


クラブって、授業のようで授業でないのです。

全員参加だけど、選んで入る授業。体育ならある程度の規律があって、みんなで同じ技を跳ぶ時間が作られますが、クラブはちょっと違う。体育ほど縛りがなくて、自由さがあります。それこそ、「跳べないなら跳ばない」選択だってできてしまうような。

ちょっとたとえは悪いですが、感情的になってしまう子の暴言が増えたとか、暴れたときに先生や支援員を蹴(け)るようになったとか、耳にすることがあります。「一線を越えてしまえる」ことに本人が気づいたことで、繰り返されるのだと思っています。思春期の子だって、似た話は多いですよね。

クラブもそうで、一度でも「跳べないなら跳ばない」で済んでしまえば、それ以降も、わからない技で同じ反応をされても不思議ではありません。どこか自由な雰囲気がある授業だから、なおさらです。


単縄技は、クラブに取りいれるのは難しいのかな……。

クラブに入った子は、第1希望だったかどうかにかかわらず、こういう気持ちがあると思うんです。

「なわとびクラブに入れば、なわとび先生みたいな変わった技ができる!」

だとすれば、大切なのは「できない」を突きつけないこと。その気持ちにこたえられていないから、できないが「跳ばない」になってしまう。

ダブルダッチでも、最終回では縄1本にしたら入ろうとしてくれたし、回すだけならやりたいという子もいました。「跳ばない」を変えるには、そういうところからかな、と思った新クラブ1年目でした。

イラスト:ふきだしで左上に「跳ばない技でも」、右下に「ウケはいろいろ・・・でした」 クロスフリーズができて笑顔の女の子。わたがしづくりリリースが回りはじめた女の子。ボディラップがうまく回らない男の子。ヒーローフィニッシュで脚の上げかたに混乱している男の子。

跳べなくてもできる技たち

タイトルで画像検索したら、ふっくんの「跳ばない技特集」が出たので……。