■ 布地の厚さが教えてくれる
今回は「後ろ回しのこと」。
寒い……。
最近はすこしマシになりましたが、風の強い地方で練習していると、体感温度が低すぎます。もともと寒さに弱くて、年々体も動かせなくなってる気がします。いつしか、なわとびもランニングもネックウォーマーを着けて、帽子までかぶるようになりました。
この時期はニット帽です。耳まですっぽり覆(おお)って、ようやく安心できるくらい。どれだけ外気(というか寒風)に弱いんだという話ですね。
そんな状態で跳んでいると、ときおり縄が帽子をかすめることがあります。
後ろ回しの技です。
特に後ろ3重。帽子のてっぺんからちょっと前くらいまで、縄がわずかに当たりながら回ることがあって、強烈なときは帽子ごとつれていかれて脱げます。
頭ぎりぎりの軌道で回している、ということですね。
たしかに帽子をかぶってなくても、髪をかすめて縄が回ることはあります。それが帽子だと頻度が目立つのは、ほんの数ミリでも布地のぶんだけ頭の面積が増えているからでしょう。
裏を返せば、ほんの数ミリしか余裕のない回しかたをしているわけです。
なわとびは、縄が当たれば次はそれを避けるような回しかたをして技術を修正していく運動とも言えます。今回の後ろ回しの場合、余裕をもって頭上を回る軌道よりも「下がって」いるから当たる。となると、いつもの上下・前後・左右の3次元視点で考えられるのは、

1.単純に低い → 軌道を上にあげる
2.後ろに寄るから前面からかすめる → 軌道を前に寄せる
3.横にズレるから頂点もズレる → 軌道を中央にまっすぐ
こんな対応です。大半の人は、具体的な絵を思い描くというより、空間の中の縄(軌道)のイメージを動作で変えていると思います。
数ミリの差で気づくのがおもしろいところですね。
それくらいギリギリで回せていれば、最小限の軌道を作れているとも言えそうですが、それはそれで危なっかしい話です。ちょっとズレればすぐ体に当たるからです。そのズレすら起こさない安定性があるならともかく、すれすれで回しているだけなら、むしろ回しかたが不安定と言えるでしょう。
原因としては、回すのが小さい、弱い、あたりでしょうか。
縄が体に接触しないような距離を作って回っていないからです。上の絵のようにズレや偏(かたよ)りができるのも、回しきれずに体のどこかに寄りすぎた回しかたになってしまうのだと思います。寒さという時期的な部分も強そう。縮こまると、縄が広がりませんからね。
違う「衣装」で気づけることもあるのかな、というお話でした。
今日はひさしぶりに暖かくて、気持ちよく跳べました。さすがに帽子もかぶりませんでしたが、後ろ3重が頭をかすめることはありませんでしたね。やっぱり寒さが大きいみたい。