今回は「着地のこと」。
「つま先で跳ぶ」のは正しいのか?
今回の話を考えているうちに、こんな疑問がわきました。思ったのはこうです。
・バランスが崩れないなら、つま先で跳べばいい
・バランスが崩れるなら、つま先で跳ぶのは難しい
答えになっているようななっていないような……。というわけで電車に乗ります。
以前、492 電車に立ってなわとびを思う という話を書きました。
揺れで体勢が崩れそうなとき、ひざをクッションのように使うと、よろめきを受け止めて、やわらげてくれるように思えます。492 では、そうやってひざを曲げるのがジャンプの準備のようにも感じられて、実際、ひざを曲げて体を落としこむのが地面からの反発をもらう方法にもなるんじゃないかと書きました。
あれから、おなかで体を支えるといいことにも気づいて、通勤電車はときどき体幹トレーニングみたいな時間になってます(おおげさか……)。
ただ、492 がジャンプ寄りの発想なら、今回は着地寄りの感覚でした。
ひざを曲げて体が沈むと、自然と「かかとが支える」状態になります。
これ、なわとびなら、いわゆる「ドスン」着地かなあ …… と電車の中では思ったのですが、かといって、かかとを床に着けずにいると、どうにも危なっかしくて仕方ありません。
そんなことを思い出しながら公園で練習していると、状況を分けるのは衝撃の大きさだと気づきました。簡単に跳べる技(前とびや2重とび)なら、衝撃もそんなに大きくなくて、つま先で跳んでいられます。
でも、自分の場合、後ろ3重とびだったり、SEBOOだったりすると、余裕がなくなってきて着地の衝撃も大きくなります。こうなると、かかとを地面に落とさないと着地できません。
これは、変につま先だけで着地をがんばろうとすると、かかとが浮いた状態では衝撃を受け止めきれずによろめいたり、悪くすれば足首をひねったりする結果につながります。最初に「・バランスが崩れるなら、つま先で跳ぶのは難しい」と書いたのは、「つま先で着地するのは難しい」と同じことなのです。
連続技でより強く実感しました。
練習では、SCCC系の8連を、もう2年くらいずっと挑戦しています。毎回苦戦してますが、繰り返すうちになんとか成功している感じ。
こういう「なんとか」レベルなので、着地もそんなに余裕ではありません。ドスンドスンとしゃがみ着地を繰り返ししていたころに比べればすこしは余裕がありますが、まだかかとを着けないと難しいです。
ただ、そうやって技と技のあいだ(つまり着地)で体を支えられるから、次の技・ジャンプにつなげられるのだと思うと、いったんかかとまで落とすのも悪くないと思えます。
トレーニングのバックランジでも、自重を乗せた前足をかかとで支えておかないと、けっこう体が揺らぎます。なわとびだと、あまりかかとに負荷をかけると、おしりが後ろに行って、腰を痛める姿勢にもなりかねないので要注意ですが、衝撃の受け止めかたを考えると、余裕がないならカッコつけずに「つま先よりかかと」もアリかな、と思った話でした。